プロボクシング元WBA、WBC、IBF世界ヘビー級王者ジョージ・フォアマンさんが21日(日本時間22日)に76歳で死去したと発表された。ボクシング界を始め、各界の著名人も英雄の死を悲しんだ。 元世界3団体統一王者マイク・タイソン氏(米国)…

 プロボクシング元WBA、WBC、IBF世界ヘビー級王者ジョージ・フォアマンさんが21日(日本時間22日)に76歳で死去したと発表された。ボクシング界を始め、各界の著名人も英雄の死を悲しんだ。

 元世界3団体統一王者マイク・タイソン氏(米国)は自身のSNSに「ジョージ・フォアマンのご家族にお悔やみ申し上げます。ボクシング界だけでなく、それ以外の分野への、彼の貢献は決して忘れられません」と投稿。Xには、おどけてフォアマンさんのあごにパンチを入れるポーズを取るタイソンさんとのツーショットなどをアップした。

 フォアマンさんの試合を多くプロモートした米興行大手トップランク社のボブ・アラムCEOは「ジョージは私自身だけでなく、私の家族全員にとって偉大な友人でした」と声明を発表。トップランク社もSNSで「トップランクのファミリーは、家族思いの人物であり、スポーツ界の象徴であったジョージ・フォアマン氏の死を悼んでいます」と哀悼の意を示した。

 サウジアラビア国営の国際娯楽イベント「リヤド・シーズン」を主催する総合娯楽庁のトゥルキ・アラルシク長官はSNSで「私にとっても、ボクシング界にとっても悲しいニュース。忘れられない時代の、最後のボクシングの柱が今日亡くなった」と投稿。同長官はボクシング・ファンとしても知られ、積極的にボクシング界に進出。昨年11月にはスーパーバンタム級の世界4団体統一王者・井上尚弥(大橋)と推定総額30億円のスポンサー契約を結んだり、最近では米国で最も権威のある専門誌「THE RING」を買収。同長官は「彼の魂が安らかに眠れますように ビッグ・ジョージ・フォアマン」と祈りを込めた。

 ボクシング界からもフォアマンさんの死を悼む声が続々と寄せられた。プロバスケットボールNBAの元スーパースター、スコッティ・ピッペン氏は自身のXに「安らかに、ジョージ・フォアマン あなたの遺志は永遠に生き続けますよ、チャンプ」と投稿。マジック・ジョンソン氏は「私の、ボクシングのヒーローの一人、ジョージ・フォアマンさんが亡くなったというニュースを聞いて、本当に悲しくなりました。私はジョージの世界戦を何度も観戦しました。彼はリングの上でKOアーティストでした。ボクサーとしてだけではなく、一人の人間として、彼を知ることができてうれしかったです」と投稿。フォアマンさんは引退後、「ジョージ・フォアマン・グリル」などの調理器具販売などでビジネスマンとしても名を上げたが、ジョンソンさんは「最初のグリルを一つ購入した」と明かし「クッキーと私は今、彼の家族のために祈ります」と続けた。