佐々木(11番)とスネル(7番)を加えたドジャース投手陣は多くのタレントが居並ぶ。(C)Getty Images 惜しみない投資によって構築されたドジャースの盤石の陣容。今季の最大目標であるワールドシリーズ連覇に向け、戦力の隙は見られない。…

佐々木(11番)とスネル(7番)を加えたドジャース投手陣は多くのタレントが居並ぶ。(C)Getty Images

 惜しみない投資によって構築されたドジャースの盤石の陣容。今季の最大目標であるワールドシリーズ連覇に向け、戦力の隙は見られない。

 一方で「戦力過多ではないか」という指摘もある。とりわけ豊富なタレントが居並ぶ投手陣は、そうした意見が根強い。今オフにブレイク・スネルと佐々木朗希を獲得して先発投手の拡充を図ったドジャースは、ブルペン陣にも実力派のタナー・スコットとカービー・イェーツを補填。現有戦力を含めれば、たしかに駒数は多い。

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 実際、トレードを考慮すべきではないかという指摘を識者も展開する。米メディア『The Athletic』のケン・ローゼンタール記者は、米野球専門YouTubeチャンネル『Foul Territory』において「彼らは人数の問題を抱えている」と断言。編成の都合によって開幕ロースターからあぶれる人材が出る可能性を危惧した。

「このメンバーで何をするつもりなのか。ダスティン・メイとトニー・ゴンソリンをトリプルAやブルペンに置いておくわけにはいかない。メイをブルペンに入れることはできるが、彼らは明らかに駒数の問題を抱えている。そして、その問題は、どこかで何か策を検討しなければならない」

 無論、先発投手陣に怪我人が相次ぎ、投手運用に苦心した昨季を考えると、下手にトレードに動けないのも事実だ。ローゼンタール記者も「ササキ、ヤマモト、そしてオオタニが投手として復帰すれば、先発ローテーションは中6日のサイクルになる。ただ、彼ら日本人投手はここ数年で幾度も怪我のリスクに向き合っている」と指摘。その上で、こう続けている。

「怪我人の課題は彼らにとって繰り返し起こる問題となっている。そのため、今、手元にある選手層を手放したくはないという思いがあるのだろう。ただ、どこかの時点で、『我々はここで何をしているのか? 何かしらの方法で組織を再編しなければならない』と悟るしかなくなるはずだ」

 球界で「銀河系軍団」と称されるほどの驚異的なスカッドを保有するドジャース。他球団にとって彼らの抱える“悩み”は、羨ましいものなのかもしれない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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