◆ラグビー リーグワン第12節 静岡BR 31―25 BR東京(22日・アイスタ) 4位の静岡ブルーレヴズが8位のBR東京を31―25で下し、今季2度目の3連勝を飾った。 苦しかった。前半に3トライを挙げて24―7で折り返したが、風下に立っ…

◆ラグビー リーグワン第12節 静岡BR 31―25 BR東京(22日・アイスタ)

 4位の静岡ブルーレヴズが8位のBR東京を31―25で下し、今季2度目の3連勝を飾った。

 苦しかった。前半に3トライを挙げて24―7で折り返したが、風下に立った後半は押し込まれ、33分には24―20と4点差に迫られた。

 ここで値千金のトライを奪ったのが、この日が150試合出場だったフッカー・日野剛志だ。敵陣ゴール前まで攻め込むと、SHサネレ・ノハンバのパスを受けて「目の前が空いていた」とグラウンディング。BR東京を突き放した。

 同36分にトライを奪われて6点差。その後も攻め込まれたが、全員で守り抜いた。この日の会場は、いつもの磐田市・ヤマハスタジアムではなく、J1清水エスパルスがホームにしている静岡市清水区のIAIスタジアム日本平(アイスタ)。それでも7720人が応援に集まり、「たくさんのサポーターのおかげで逃げ切れました」と藤井雄一郎監督は感謝した。

 この日は2月に加入したノハンバだけでなく、アーリーエントリーでプロップ稲場巧(近大4年)も初出場。日野は「新しい選手が出ても負けなかった。チーム力の底上げができている。強いチームになってきている」と手応えを口にした。目標のプレーオフ進出(6位以内)へ、また一歩前進。「先を見ず、目の前の試合を勝って行く」と35歳のベテランは気を引き締め直した。次節・29日は東京SGとぶつかる。(里見 祐司)