MLB公式記者が東京ドームで見た「ザ・ショウ」 東京ドームで18、19日に行われたカブスとドジャースの開幕戦「MLB Tokyo Series presented by Guggenheim」は、日本中を熱狂の渦に包み込んだ。その中心にいた…

MLB公式記者が東京ドームで見た「ザ・ショウ」

 東京ドームで18、19日に行われたカブスとドジャースの開幕戦「MLB Tokyo Series presented by Guggenheim」は、日本中を熱狂の渦に包み込んだ。その中心にいたのは、やはり大谷翔平投手だ。MLB公式サイトの記者は「ファンのオオタニへの反応がすべてを物語っていた」と記し、その特別な存在感に圧倒された様子を綴っている。

 MLB公式サイトが21日(日本時間22日)に公開した記事の冒頭で、ソニア・チェン記者は迷うことなく「これは考えなくてもわかること」と大谷への熱狂を東京でのハイライトとして挙げた。開幕戦では、他に山本由伸投手、佐々木朗希投手、今永昇太投手、鈴木誠也外野手と、両軍合わせて5人の日本人選手が母国“凱旋”を果たした。だが、その中で「最も大きくそび立った存在」として、記事で紹介されたのは大谷だった。

 同記者は、東京ドームの熱気をこう振り返る。「それは彼の写真が街中に貼りめぐらされていたからだけではない。ファンのオオタニへの反応がすべてを物語っていた」。大谷がウォームアップでグランドに足を踏み入れると、観客からは拍手が一斉に起こり、打席では全球にかじりつくような視線が注がれた。

 さらに「オオタニの打順が再び回ってくることが分かった時でさえ、特大の反応があった」と記し、あらためて日本のファンの熱気に驚きを隠せなかった様子だ。そして、大谷はその期待にしっかりと応えた。15日にあった巨人とのエキシビションマッチでは2ランを叩き込むと、19日のカブスとの第2戦でも今季第1号となるソロ本塁打を放つなど、公式戦2試合で8打数3安打、1本塁打、打率.375。大声援の前で結果でも存在感を示した。

 記事ではこの他にも、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督と王貞治氏の再会や、マックス・マンシー内野手がMLB史上4人目となる「5か国での安打」を達成したことなどにも言及。その中でもやはり、同記者は真っ先に「ザ・ショウ」と題して大谷を取り上げた。日本での一大ショーと大谷の名をかけたこの言葉こそ、東京で目の当たりにした存在の大きさを象徴している。(Full-Count編集部)