<大相撲三月場所>◇十四日目◇22日◇大阪・エディオンアリーナ 【映像】満身創痍の人気力士に感動「実際の様子」 人気力士が土俵下に転落。その際、脚を痛めたのか、立ちあがろうとするも、起き上がれず。館内のスタッフが急ぎ車椅子を運んできたが、…
<大相撲三月場所>◇十四日目◇22日◇大阪・エディオンアリーナ
人気力士が土俵下に転落。その際、脚を痛めたのか、立ちあがろうとするも、起き上がれず。館内のスタッフが急ぎ車椅子を運んできたが、これを断固拒否。足を引きずりながら花道を下がっていく様子に館内から大きな拍手が沸き、「アカン、これは泣ける」などの声が寄せられた。
幕下筆頭・宮城(中村)が十両八枚目・北勝富士(八角)を送り出して4勝目を挙げた一番でのこと。
「右膝膝蓋骨脱臼手術後、腰椎椎間板ヘルニアで1月中の安静休養を要する」という理由で、今年の初場所を全休した32歳のベテラン力士・北勝富士。長らく右ひざの怪我と戦っており、この日も大きなサポーターを巻いて、土俵に上がっていた。
3勝10敗で迎えた十四日目は、宮城と取組を行った。3勝3敗の宮城は北勝富士との一番に勝てば、念願の関取昇進を確実なものに。絶対に負けられない戦いだった。
立ち合い前へ出ていった北勝富士は宮城を土俵際に追い込むも、交わされ、素早い動きについていけず。背中を見せたところで送り出されてしまった。令和三年五月場所に初土俵を踏んだ宮城は、長らくの幕下生活にピリオドを打ち、感極まった表情を見せていた。 一方、土俵下に落下してしまった北勝富士は苦悶の表情を浮かべて、立ち上がることができず。右膝を触り、怪我の状態を気にしていた。館内が騒然となる中、スタッフが車椅子を運んでくると、ほぼ同時のタイミングで立ち上がる北勝富士の姿が。
すると北勝富士は車椅子に乗ることを拒否し、ゆっくりの歩調ではあったが、自らの力で歩いて、花道から引き下がる選択をした。この光景に「えっ乗らないの?」「車椅子断った」と驚きの声が上がったほか、「プライドで歩いてる」「アカン、これは泣ける」というコメントも寄せられた。(ABEMA/大相撲チャンネル)