選抜高校野球大会は第5日の22日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で1回戦があり、高松商(香川)が早稲田実(東京)…

【早稲田実-高松商】選手に指示を出す高松商の長尾健司監督(左)=阪神甲子園球場で2025年3月22日、長澤凜太郎撮影

 選抜高校野球大会は第5日の22日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で1回戦があり、高松商(香川)が早稲田実(東京)に2―8で敗れた。センバツでの両者の対決は第1回大会(1924年)の決勝以来だった。

 高松商・長尾健司監督の試合後のコメントは次の通り。

 高松商・長尾健司監督

 相手先発の中村投手に対し、高めのストレートの(見極めなど)対策を練りましたが、追い込まれてからの球威があり、手を出してしまいました。五回で5点差は痛かった。せめて2点差で追い掛けたかった。

 中村投手の対策として、高めの直球を見逃した後のスライダーを狙っていました。その通りに打つことができた打者もいましたが、こちらが先に複数失点したことで、中村投手に余裕ができ、すいすいと(ストライク)ゾーンに投げられました。勝負どころでは(球威が増していたように)ギアも入れられました。「絶対に抑える」という気迫を出し、(球が)ズドーンときていました。さすが(昨夏に)甲子園を経験している投手です。

 一方うちの投手陣はずっと同じギアでした。四回の押し出し四球が(勝敗を分ける)大きなポイントになったと思います。相手打者はコンパクトなスイングで、チャンスでの集中力がうちより勝っていました。

(センバツでは早稲田実とは1924年の第1回大会以来の対戦)光栄なことです。ただ、負けました。アルプスの応援団も含めて早稲田の一体感を見せつけられました。背番号1を付ける中村投手が大きく見えました。力の差を感じましたが、リベンジしたいです。

 うちの野手は良く守ってくれました。打者も攻めていました。夏に向けた収穫もあります。負けた要因は分かっており、いい「薬」になります。投手陣を立て直します。