ヒンチ監督「シーズン中に先発するチャンスがあるかもしれない」 タイガースの前田健太投手がレギュラーシーズン開幕を中継ぎで迎えることが決まった。AJ・ヒンチ監督が21日(日本時間22日)に発表した。「シーズン最初はブルペンで迎えるが、シーズン…
ヒンチ監督「シーズン中に先発するチャンスがあるかもしれない」
タイガースの前田健太投手がレギュラーシーズン開幕を中継ぎで迎えることが決まった。AJ・ヒンチ監督が21日(日本時間22日)に発表した。「シーズン最初はブルペンで迎えるが、シーズン中に先発するチャンスがあるかもしれない。今回の決定は決して後ろ向きな配置ではない。ケンタも重要な役割を担うことを望んでいる」と強調した。
移籍1年目の昨季は不振のため先発から中継ぎに配置転換され、3勝7敗、防御率6.09と振るわなかった。今春のキャンプでは先発ローテーションを争う立場として迎え、4試合に登板し、防御率5.58だった。15日(同16日)には体調不良で登板を回避していた。
タイガースはオフにジャック・フラハティ投手らを補強。若い投手の台頭もあり、層の厚い先発陣に割り込むのは容易なことではなかった。メジャー10年目を迎える前田は「先発ローテーションを争ってやってきたのですごく残念です。ただ、チームのために勝利のために、チームの一員として戦う気持ちを持ち続けないといけないと思うので、そこは持ち続けていないといけないと思います。ただ、悔しさは持ち続けながら、やっていきたいです」と話した。
オープン戦では94マイル(約151キロ)を計測するなど直球への自信を取り戻したことで、投球に力強さが増した。ストライクゾーンで勝負する本来の姿を取り戻したという手応えは残った。あとは体調不良で落ちた体力を戻しながら、開幕までに100%の状態に仕上げていく構えだ。「今の状態ならしっかりといい状態を出し続けることも可能だと思いますし、そこにモチベーションを持っていくしかないと思うので、とにかく腐らずに良い結果を残してアピールし続けるしかない」。ベテランの言葉に力がこもった。
前田は22日(同23日)のブレーブス戦に救援で2イニングを投げる予定。さらにサンフランシスコで24日(日本時間25日)と25日(同26日)に行われる2試合のうちどちらかの試合で1イニング投げる見通しだ。(Full-Count編集部)