第97回選抜高校野球大会(日本高校野球連盟、毎日新聞社主催、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)に出場する日本航空石川は、第6日の第1試合(23日午前9時開始予定)で東海大札幌(北海道)と対戦する。日本航空石川の中村隆監督(40)と、…

 第97回選抜高校野球大会(日本高校野球連盟、毎日新聞社主催、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)に出場する日本航空石川は、第6日の第1試合(23日午前9時開始予定)で東海大札幌(北海道)と対戦する。日本航空石川の中村隆監督(40)と、東海大札幌の遠藤愛義(なるよし)監督(40)に互いの印象や試合の展望を聞いた。

 ――相手校の印象は

 中村 北海道を制し、(昨秋の)明治神宮大会に出場した経験もある。投手を中心として、機動力を絡めてくる。矢吹太寛(たお)、高橋英汰両投手は強力だ。

 遠藤 蜂谷逞生(たくま)、長井孝誠両投手を中心に守りが非常に堅い。走力のある選手が多く、似たようなチームという印象。

 ――警戒する選手は

 中村 山口聖夏(せな)主将がカギだと思っている。塁に出さない、仕事をさせないことが大事だ。

 遠藤 蜂谷、長井両投手のほか、4番の木下心結(さねひと)選手もしっかりと抑えていかなければならない。

 ――チームの強みは

 中村 投手陣。若いチームなので、新2年生の勢いも強みだ。

 遠藤 ショートを守り、打順も上位の山口主将がキーになる。

 ――甲子園練習(14日、各校30分)の様子は

 中村 去年も経験している選手はのびのびと、初めての選手は緊張していた。「この環境、雰囲気、球場の広さに慣れることがまず大事だぞ」と話したが、慣れてきてくれたかなと思う。

 遠藤 非常に慌ただしくやったという印象。ただ、あえて急がせた部分もあり、本番でリラックスできるように生かしたい。

 ――理想の試合展開は

 中村 投手戦に持ち込み、1点差で勝つ。

 遠藤 先制点をとり、終盤にも点を重ねる。

 ――今大会の抱負を

 中村 及川蓮志(れんじ)主将を中心に、「日本一」を掲げてきた。最後まで、この甲子園に残りたい。(校舎のある)石川県輪島市はまだまだ復興が進んでいない。自分たちが精いっぱい頑張ることで、いいニュースを届けたい。

 遠藤 一戦必勝でやっていく。東海大付属系列では唯一の出場で、代表としてしっかり戦う。優勝を目指す。(砂山風磨、松本英仁)