カブスのレジェンドとして来日したリー氏。(C)Getty Images 去る3月18日と19日に東京ドームで行われたドジャースとカブスによるメジャーリーグの開幕シリーズ。2日間で8万4732人を動員するなど大盛況となった日本での興行を特別な…

カブスのレジェンドとして来日したリー氏。(C)Getty Images
去る3月18日と19日に東京ドームで行われたドジャースとカブスによるメジャーリーグの開幕シリーズ。2日間で8万4732人を動員するなど大盛況となった日本での興行を特別な感情で見ていたレジェンドがいる。かつてカブスに在籍したデレク・リー氏だ。
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現役時代にMLB6球団を渡り歩いたカブスのレジェンドであるリー氏。通算331本塁打を放った実績を持つOBだが、日本との結びつきも深い。というのも、彼の父はロッテや大洋で活躍したレオンであり、叔父は1977年にNPBで二冠王(本塁打と打点)となったレロン。当人も父の仕事の都合から幼少期に日本で生活していた経験を持っており、「特別な場所」という位置付けなのだ。
カブス地元放送局『Marquee Sports Network』のゲスト解説者として、今回の来日期間中はさまざまなイベントに出演。久しぶりに舞い戻った日本を大いに楽しんだリー氏は、19日のドジャース戦のコメンタリーとして出演した際に「私は父が野球をする機会があったが、こうして戻ってきてカブスの開幕戦を観戦できたことは本当に特別な瞬間だ」とコメント。今も深い絆があるという日本への思いを口にした。
「父が10年、そして叔父が11年もプレーした。彼らは日本に来て、多くの成功を収めた初めてのデュオだったと思う。彼らの成功の鍵は、日本の文化を受け入れたことだと思う。彼らはただ真っ先に飛び込んで、受け入れ、ここでの時間を本当に楽しんでいた」
父や叔父たちとの思い出をしみじみと振り返るリー氏は、幼少期に触れた日本人のホスピタリティに対する感謝も漏らしている。
「私にとっても日本は特別だ。ここで過ごした時間の多くを今も覚えている。とにかく楽しかったんだ。日本の人たちは、私たちにとてもよくしてくれた。だから私も父と一緒に毎日球場に来て、試合を観戦し、文化を本当に楽しんでいた。東京は素晴らしい街で、食べ物も最高だ。私たちはここで素晴らしい10年間を過ごしたんだ」
数十年の時を経て、日本に“凱旋”したリー氏。多くの人々をエキサイトさせた日々は、彼にとってエモーショナルなものであった。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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