シューズ内の横ズレは「パワーロス」…でもこれを貼るだけで、ハイレスポンスに生まれ変わる テニス道具関連の卸売会社『テニック』は、全国のテニス小売店にとって、なくてはならない存在。年に2回、取引先の大…
シューズ内の横ズレは「パワーロス」…でもこれを貼るだけで、ハイレスポンスに生まれ変わる
テニス道具関連の卸売会社『テニック』は、全国のテニス小売店にとって、なくてはならない存在。年に2回、取引先の大小メーカーを集めて開く『合同展示会』は、とくに中小メーカーにとって、とても貴重な新製品アピールの場所となる。
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この展示会に参加した『帝人フロンティア新事業開発部』というところが、じつにオモシロいもの出品していた。開発者の伊東誠二郎氏は無類のテニス好きで、「こんなのがあったらいいのに」という思いで、おもにキツ過ぎない適度な着圧を与えるサポーター群「RINPAS<リンパス>」を開発・商品化した。
と同時に、「シューズの中で足がズレると、蹴り返しのレスポンスが低下し、素早い切り返しを阻害する」と考えた。これはまさに、筆者が長年思ってきたこと。残念ながら、テニスシューズにデフォルトで入っているインソールに満足したことがない。だから必ずもっとも気に入っているインソールに差し替える。インソールの上部に貼られている布素材(ライニングと呼ばれる)が特殊で、ソックスを履いた足がシューズの中でほとんど動かなくなるからだ。
帝人フロンティアの伊東氏は、インソールのライニングの上に貼る【リンパス インソールシート】という商品を開発した。同社が独自開発したという「摩擦力の高い、高機能素材のシール」となっており、よほど特殊なものでなければ、ほぼすべてのインソールに貼り付けることができる。
これまで幾人ものシューズ開発担当者に「足が滑らないインソールを装備してほしい」と訴えてきたが、「メーカーはインソールにさほど注力しない。ユーザーの好みもあるし、いちいちそれに対応していたらキリがないから。必要ならばユーザーが自分で対応してほしい」という答えが返ってくる。
【リンパス インソールシート】は、まさにその機能を追加してくれる「貼り付け型ライニング」なのだ。これを貼ると、足裏がピタッと滑らなくなる。踏み込んだときに、シューズの中で横ズレしないから、踏み込みパワーが横に逃げず、瞬間的に蹴り出しパワーが発揮される!
価格は「1,430円」(税込)。かなりテニスする人でも、3~4か月はもつという。グリップ力が落ちてきたら、新しいシートに貼り替える。コスト的には、1か月に1度、グリップテープを巻き替えるのと同じくらい。
そうだっ、これは『足裏のグリップテープ』。みんな、そのままでも使えるグリップが巻かれているのに、「滑らないように」と、交換可能なテープを巻くじゃないか!
「一瞬が勝負!」の蹴り出しで差をつける「足裏秘密兵器」が、ここぞという場面で機能し、あなたに勝利を呼び込むことになるかもしれない。
RINPAS<リンパス> インソールシート
●素材:帝人フロンティア独自開発素材(抗菌防臭加工)
●サイズ:M/21.5cm~24.5cm、L/24.5cm~28.0cm
●価格:1,430円(税込)
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文=松尾高司
1960年生まれ。『月刊テニスジャーナル』で 26年間、主にテニス道具の記事を担当。試打したラケット2000本以上、試し履きしたシューズ数百足。「厚ラケ」「黄金スペック」の命名者でもある。テニスアイテムを評価し記事などを書く、おそらく世界で唯一のテニス道具専門のライター&プランナー。