大谷を中心にあらゆる娯楽を提供したMLBの興行は大きな話題となった。(C)Getty Images 来日からわずか6日間。決して長くはなかったが、多くの人々を熱狂させる貴重な時間となった。ドジャースとカブスによるMLBの開幕シリーズだ。【動…

大谷を中心にあらゆる娯楽を提供したMLBの興行は大きな話題となった。(C)Getty Images

 来日からわずか6日間。決して長くはなかったが、多くの人々を熱狂させる貴重な時間となった。ドジャースとカブスによるMLBの開幕シリーズだ。

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 東京ドームで15日と16日に行われた巨人と阪神とのプレシーズンゲームを含めた合計6試合での観客動員数(MLB公式サイトより)は、単純計算で25万2795人を記録。13日の来日後からさまざまなイベントが開かれるなど、一連の興行は一種のお祭りのような雰囲気の中で終幕した。

 その大盛況ぶりはレジェンドも驚かせた。MLB公式ネット局『MLB Network』のリポーターとして来日した元マリナーズのハロルド・レイノルズ氏は、「間違いなく日本では再び数試合を戦うことになる」と断言した。

 現役時代に2度のオールスター出場を果たした名手が、とりわけ驚いたのは、日本での野球に対する関心の高さだ。19日の試合後には両軍に所属する5人の日本人選手がグラウンド上で記念撮影を実施したのだが、ハロルド氏は、5選手を見つめる球場内の雰囲気は「まさに圧巻。この光景はさらに発展させるべきだ」と振り返っている。

「日本はまさしく野球大国だった。アメリカと違って、NBAやNFLのような競争相手もいない。日本で野球は圧倒的な存在のように私は感じた。だからメジャーリーグは野球の価値がより高くある場所に投資をすべきだ。それこそが日本だ」

 日本における野球の価値を見たハロルド氏は「この国で野球は発展し、さらに成長させる必要がある」とも強調。先述の観客動員数を記録した興行の成功を「本当に素晴らしいものだった」と称えた。

 大谷翔平という唯一無二のスターが遠征に参加した影響は多分にある。しかし、その中で日本文化や野球人気をアピールできたという点は大いに評価すべきではないか。ハロルド氏が言うメジャーリーグ球団が再び来日する日が待ち遠しいばかりだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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