オープン戦で結果を出している中山の打撃は魅力だ(C)Getty Images 巨人の中山礼都が猛アピールを続けている。3月21日のロッテとのオープン戦では3打数2安打を放ち、打率を.333まで上げた。 オープン戦では14試合に出場して、ヒッ…

オープン戦で結果を出している中山の打撃は魅力だ(C)Getty Images
巨人の中山礼都が猛アピールを続けている。3月21日のロッテとのオープン戦では3打数2安打を放ち、打率を.333まで上げた。
オープン戦では14試合に出場して、ヒットがなかった試合は4試合(うち1試合は四球のみ)とコンスタントに安打を重ねている。ドジャースとカブスを相手に開催されたプレシーズンマッチでもスタメン出場をしており、いずれもヒットをマーク。メジャーリーガー相手でも力負けしない打力の高さを見せつけた。
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開幕スタメンを日に日に手繰り寄せている中山ではあるが、1つ懸念点がある。それは守備だ。中山は本来ショートではあるが、オープン戦ではサードも守っている。サードとショートでは距離感が違い、やや送球が不安定なシーンが少なくない。
サードでは昨シーズン、104試合にサードとして出場して失策はわずか6と、安定感のある守備を見せてゴールデングラブを獲得した坂本勇人がいる。ショートでも計5回のゴールデングラブを受賞している守備職人の坂本のほうが守備力は高く、守備面で見れば坂本を起用したほうが計算できる。
とはいえ、巨人はオープン戦の戦績が7勝6敗1分けとまずまずではあるものの、得点はあまり取れていない。ロッテ戦こそ6点を取ったが、それまでのドジャースとカブスとのプレシーズンマッチを除く、直近5試合の平均得点は2.2点。19日にホームランを放つなど状態をしっかり上げている主砲の岡本和真、オープン戦の打率.379と数字を残している吉川尚輝がいながらも、得点力が不足している要因として下位打線の層の薄さが挙げられる。
オープン戦の下位打線はスタメンが日替わりではあるが、8番、9番がチャンスメイクして上位打線につなげることがあまりできていない。レギュラーシーズンでは指名打者制がなくなるため、この傾向はさらに顕著になる可能性が高い。そこで、打力のある中山を下位打線に置けば、つながりを持たせることが期待できそうだ。中山が開幕オーダーに名を連ねるのか見物だ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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