バーレーン戦でも遠藤の存在感はさすがだった(C)Getty Images 大一番でも主将の存在感は際立っていた。 3月20日、森保一監督率いる日本代表は、ホームでバーレーン代表を2-0で下し2026年北中米ワールドカップ(W杯)出場を決めた…

 

バーレーン戦でも遠藤の存在感はさすがだった(C)Getty Images

 

 大一番でも主将の存在感は際立っていた。

 3月20日、森保一監督率いる日本代表は、ホームでバーレーン代表を2-0で下し2026年北中米ワールドカップ(W杯)出場を決めた。“世界最速”で本大会切符を掴んだこの試合において、これまで通りスタメンでピッチに立った遠藤航は、チームメイトやスタッフの期待に応える働きで90分間を戦い抜いている。

【動画】大一番で1ゴール1アシスト!久保建英がニアをぶち抜いた鮮烈ゴラッソを見る

 試合序盤、コーナーキックのチャンスで味方からの折り返しのボールに遠藤が反応。混戦、足下にこぼれたボールを押し込むと、この日最初の歓喜がスタジアムを包んだ。その後、VARにより、上田綺世のハンドをとられゴールは取り消しとなったものの、試合開始早々、今予選での日本チームの勢いを感じさせるシーンを演出している。

 そこからは両チームともディフェンスで高い意識を持ち続け無得点のまま試合が進むも、後半に入り日本は鎌田大地、久保建英がゴールを決め、粘りを見せるバーレーンを退けた。遠藤も最後まで集中力を切らさず、ディフェンスで身体を張り、そして攻撃面でも起点となるなど、日本の勝利に貢献している。

 今季は所属のリバプールでスタメン出場の機会がごく僅かであるだけに、フルタイムでプレーしチームを牽引、鼓舞する姿にはファンのみならず、海外メディアも賛辞を贈る。リバプール専門サイト『ROUSING THE KOP』がこの試合での遠藤のパフォーマンスを報じており、クラブでの今後の起用法にも言及している。

 同メディアは、リバプール所属の各国代表選手の中で、遠藤が最も早くW杯出場を決定したと称えながら、「これは、代表のキャプテンとして日本の成功に大きく貢献してきたエンドウにとって、素晴らしい功績だ」と評価。さらに、「エンドウはリバプールでも最近の途中出場で印象的なプレーを見せており、ファンの間では彼の出場時間をもっと増やすべきだとの声が高まっている」とクラブでの活躍ぶりも振り返っている。

 その上で、バーレーン戦での内容として、「彼は95%のパス成功率、87回のボールタッチ、9回のボール奪取、4回のクリア、6本のファイナルサードへのパスと、圧倒的な存在感を示した」と説明し、「エンドウが好調を維持していることが明らかだった」と論じている。

 また、クラブでのプレータイムの少なさから今季限りでリバプールを離れる可能性があるとしながらも、「もしかすると、来シーズンにはオランダ人指揮官も32歳の日本代表キャプテンをもう少し信頼し、より多くの出場機会を与えることになるかもしれない」などと見通している。

 アジア予選では前回同様、中心選手として本大会出場決定に尽力した遠藤。クラブ、代表と役割は違えど、それぞれの舞台で高いクオリティのプレーを披露しチームを支え続けている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

【関連記事】「24-2!」森保ジャパンの“得失点”に中国が驚愕 最速でのW杯出場に脱帽「圧倒的な成績だ」

【関連記事】W杯で立ちはだかる“8強の壁”を破る11人は誰だ?「アジア最強」とされる3-4-2-1に当てはめてみた

【関連記事】19年前に何が決断させたのか 中田英寿が語る電撃引退の理由「“新しい人”が自分を導いてきた喜びを奪った」