埼玉県坂戸市に拠点を置くレーシングチーム「埼玉Green Brave(グリーンブレイブ、略称GB)」が、市販車を改造し…
埼玉県坂戸市に拠点を置くレーシングチーム「埼玉Green Brave(グリーンブレイブ、略称GB)」が、市販車を改造した車で競う「スーパー耐久(S耐)」のST―Zクラス3連覇をめざし、22日の開幕戦に臨む。
GBはトヨタ車の販売会社「埼玉トヨペット」(本社・さいたま市)が2013年に設立。2年後、板金工場のあった坂戸に拠点を移し、市販車をレース用に改造した車両で競うS耐や、より高性能の車両で競う「スーパーGT」に出場している。
S耐はサーキットを決められた時間(3~24時間)で走るレースで、排気量などにより9クラスに分けられている。ST―Zは、自動車メーカーから個人レベルまで幅広いチームが参加する激戦クラスだ。
連覇を果たした強さの理由はどこにあるのか。
ひとつは、ベテランドライバー服部尚貴さん(58)の存在だ。F1を含め国内外の多くのレースに参戦し、GB設立時からハンドルを握る。レースの駆け引き、天候に合わせた走りができる。
「耐久レースは速いだけでは勝てない。服部さんの経験値や作戦がチームに安定感をもたらしてくれる」。チームのエースドライバー吉田広樹さん(41)はそう語る。
もうひとつは、車両を整備するメカニック陣の技術の高さだ。服部さんは「車にトラブルが出ないことが最も大切。昨季は全くなかった。1年を通して完璧な車を用意してくれた」と感謝する。
整備を担当するのは、埼玉トヨペットの社員。普段は販売店で車検や修理をしており、レースという極限状況を体験することでスキルアップが図れるという。「顧客に安心・安全を提供することにもつながっている」とGB広報担当はいう。
今季の開幕戦は22日。他のチームのレベルも年々あがっており、3連覇は簡単なことではない。チームの青柳浩代表は「整備力とドライバーのスキルの『両輪』が大事になってくる。3連覇に向け、トラブルを起こさない堅実さをアピールしたい」と意気込む。
GBのドライバーやスタッフは2月末、市役所を訪れ、連覇を報告するとともに、今季から車両後部に市のイメージキャラクター「さかろん」をラッピングすると提案。「坂戸」をアピールしながら走る。
石川清市長は「宣伝してもらってありがたい」と返し、GBグッズを「ふるさと納税の返礼品に使いたい」と話した。(永沼仁)