◇国内女子◇Vポイント×SMBC レディスゴルフトーナメント 事前(20日)◇紫CC すみれC(千葉)◇6668yd(パー72)米ツアーを主戦場とする勝みなみが、通算8勝目をあげたコースに戻ってきた。「良いイメージを作って、またアメリカに…

◇国内女子◇Vポイント×SMBC レディスゴルフトーナメント 事前(20日)◇紫CC すみれC(千葉)◇6668yd(パー72)
米ツアーを主戦場とする勝みなみが、通算8勝目をあげたコースに戻ってきた。「良いイメージを作って、またアメリカに行きたい」。3年前に「日本女子オープン」連覇を果たした地でのプレーは、米ツアー初優勝への後押しになるはずだ。
紫CCすみれCで行われた2022年「日本女子オープン」で、史上3人目の大会連覇を達成。通算3アンダーで優勝という厳しい4日間を戦い抜き、同年末に米ツアー参戦のためQスクール(最終予選会)に挑戦した。「簡単ではないと思うんですけど、チャレンジャーのつもりで」と挑んだ、8日間144ホールに渡る長い戦い。5位で出場権を獲得し、ことしで米ツアー3年目を迎えた。

「自信がない」。米ツアー本格参戦から2シーズンを終えて、優勝に届かない理由は気持ちの面にあると話していたが、いまは違う。過去2シーズンでのトップ10は4度に留まったが、今季は2月の初戦「ファンダーズカップ」で7位。3週前にスポット参戦した台湾女子ツアーを13位で終え、2週前の中国開催「ブルーベイLPGA」は12位に入った。
「ブルーベイ―」でのパーオン率は62.5%(45/72)とショットに課題が残ったが、「パターが中国から良くなって。ショットがうまくかみ合えば、優勝も近いと思う」と自信を持てる要素が増えてきた。「優勝が遠のいているので、優勝したい」。今週は、2022年日本女子オープン以来の勝ち星を狙っている。
本大会を終えれば、すぐに渡米して27日から「フォード選手権」(アリゾナ州・ワールウインドGC)に参戦する。米ツアーで目指すのは“シャンパンファイト”だ。「自分がシャンパンをかけたのは2回。自分もかけられたい」。「ブルーベイ―」では、仲の良い竹田麗央が米ツアー初優勝。18番グリーンにシャンパンを持って駆け寄ったのは、昨年「エビアン選手権」で古江彩佳を祝福して以来だった。
この日は練習ラウンド18ホールを回り、寒空の下で40分ほどショット練習に打ち込んだ。「このコースは、気持ちが折れたらどんどんボギーを打っちゃう。“しょうがない”って切り替えが、すごく大事」。気持ちを強く持って、思い出のコースに挑む。(千葉県野田市/谷口愛純)