日本サッカー協会(JFA)は3月20日、東京都内の東宝スタジオでローンチイベントを開催した。JFAは、ナショナルチームパートナーのトヨタ自動車株式会社と連携。CO2を出さない水素燃料電池自動車『クラウンFCEV』を、サッカー日本代表を応援す…

日本サッカー協会(JFA)は3月20日、東京都内の東宝スタジオでローンチイベントを開催した。JFAは、ナショナルチームパートナーのトヨタ自動車株式会社と連携。CO2を出さない水素燃料電池自動車『クラウンFCEV』を、サッカー日本代表を応援する特別なクルマに変身させ、『SAMURAI BLUE TO THE FUTURE』の誕生を発表した。

クラウンFCEVを使ったコラボカーの車体には、歴代の日本代表ユニフォーム(1999年以降)がデザインされ、“サムライブルー”のワールドカップ優勝とトヨタ自動車の水素社会実現の約束が込められている。イベントには、JFAの宮本恒靖会長と元日本代表監督のフィリップ・トルシエ氏が登壇した。

宮本会長はコラボカーを目の前に「日本代表の歴史、紡いできたものを感じる」と感嘆の言葉。トルシエ氏は「トヨタは車業界の世界的なリーダー。このデザインは選手たちのエネルギーが表現されている。サムライブルーが2050年までの目標を達成するために必要なエネルギーだ」と強調した。

車体にラッピングされた歴代のユニフォームは、選手たちが実際に着てプレーした写真から切り取られている。宮本会長は自身が付けた5番のユニフォームを見つけると、「オフサイドを取りにいった時かな」と笑いを誘う。トルシエ氏はシドニーオリンピック時の“背番号7”のユニフォームを見て、当時をこう振り返った。

「シドニーの時だけでなく、中田(英寿)は私が率いた1998年から2002年までの全期間で活躍した選手だった。2000年のシドニーは、日本代表のエネルギーを世界に見せられた本当に素晴らしい大会だったと思う。中田だけでなく、その時の選手たち全員が、私が求めていたことを表現してくれた」

イベント同日、日本代表は北中米ワールドカップアジア最終予選の第7戦・バーレーン代表戦を控えている。この戦いに勝利すると、史上最速でのW杯出場が決定。他会場の結果次第では、引き分けでも最終予選突破が決まる。

宮本会長は「結果にこだわった姿勢、覚悟を全員に見せてもらいたい」と選手たちに発破をかける。トルシエ氏は「ワールドカップへ行くための第一ステップとして、今日バーレーンに勝つこと。日本代表は勝利するために必要なものを全て持っているので、頑張ってください」と期待を込めた。

SAMURAI BLUE TO THE FUTUREはイベント終了後にスタジオを出発し、JFAとトヨタ自動車が目指す未来に向けて走り出した。「トヨタが掲げる地球環境への挑戦、我々のJFA2005年宣言。共に未来を作っていくんだというアイコンになる」(宮本会長)。コラボカーは今後、試合会場付近での展示や走行を予定している。見かけたらぜひ、日本サッカーの成長と発展を感じてほしい。

JFA2005年宣言:JFAの約束2050(JFA参照

2050年までに、すべての人々と喜びを分かちあうために、 ふたつの目標を達成する。

  1. サッカーを愛する仲間=サッカーファミリーが1000万人になる。
  2. FIFAワールドカップを日本で開催し、 日本代表チームはその大会で優勝チームとなる。