◇米国男子◇バルスパー選手権 事前(19日)◇イニスブルックリゾート&GCコパーヘッドコース(フロリダ州)◇7352yd(パー71)毎年のようにPGAツアーを開催しているコースの中には、連続した3ホールが“難所”として定着し、大会の見どこ…

◇米国男子◇バルスパー選手権 事前(19日)◇イニスブルックリゾート&GCコパーヘッドコース(フロリダ州)◇7352yd(パー71)
毎年のようにPGAツアーを開催しているコースの中には、連続した3ホールが“難所”として定着し、大会の見どころとなっているケースがいくつかある。最も有名なのはメジャー「マスターズ」のアーメンコーナー(11~13番)。3週前に「コグニザントクラシック」を開催したPGAナショナルリゾートのベアトラップ、今年5月に「全米プロ」をホストするクエイルホロークラブのグリーンマイルもおなじみだ。

今週、コパーヘッドコースの上がり3ホール(16~18番)も「スネークピット(蛇の巣穴)」と呼ばれている。前年大会のホール別難度では、16番が4日間の平均スコア「4.294」で最も難しかった。右サイドに池が広がる右ドッグレッグのパー4で、475ydと距離もある。昨年初出場した久常涼は「やっぱりフェアウェイの幅が狭いですし、(池から)左に逃げちゃうと、ラフからのセカンドが難しいんです」と話す。3日目のボギー以外はパーで切り抜けたが、「たまたま去年良かったのかも。難しいイメージはあります」と警戒心は変わらない。
ジュニア時代、米国ジュニアゴルフ協会(AJGA)の大会で当地をプレーした大西魁斗は「3日間で8オーバーくらいだったかな。でも、8位とかでした」と、その難しさを苦笑交じりに振り返る。「池を警戒して(林に)逃げてしまうと、もっと難しい。それなら池に入れてドロップした方がいいんじゃないかって感じもあります」。まずティショットで消極的になり過ぎないギリギリのラインを見極めることが必要だと強調した。

215ydと長いパー3の17番は昨年難度10番目(3.082)。パー4の18番は同13番目(4.033)だが、ティショットでフェアウェイを外すと打ち上げのセカンドが一気にタフになる。セカンド地点から見えないグリーン面は傾斜もきつい。巣穴から脱出するまで、気は抜けない。(フロリダ州パームハーバー/亀山泰宏)
<連続3ホールの難度>※2024年
ホール/ヤーデージ/平均スコア(ホール別難度)
■アーメンコーナー(オーガスタナショナルGC)
11/520yd(パー4)/4.386(1)
12/155yd(パー3)/3.198(8)
13/545yd(パー5)/4.758(16)
■ベアトラップ(PGAナショナルリゾート)
15/179yd(パー3)/3.22(1)
16/434yd(パー4)/4.031(9)
17/175yd(パー3)/3.184(3)
■グリーンマイル(クエイルホロークラブ)
16/506yd(パー4)/4.283(3)
17/190yd(パー3)/3.309(2)
18/494yd(パー4)/4.5(1)
■スネークピット(コパーヘッドコース)
16/475yd(パー4)/4.294(1)
17/215yd(パー3)/3.082(10)
18/445yd(パー4)/4.033(13)