韓国メディアが、来日できなかったキム・ヘソンに無念の表情 真っすぐパソコンに文字を打ち込む韓国メディアの男性が、母国への思いを口にした。「キム・ヘソンが日本に一緒に来たら、もっと韓国メディアも白熱していたと思います」。ドジャース・大谷翔平投…

韓国メディアが、来日できなかったキム・ヘソンに無念の表情

 真っすぐパソコンに文字を打ち込む韓国メディアの男性が、母国への思いを口にした。「キム・ヘソンが日本に一緒に来たら、もっと韓国メディアも白熱していたと思います」。ドジャース・大谷翔平投手らの出場で盛り上がった「MLB Tokyo Series presented by Guggenheim」。少しだけ、心残りがあった。

 ドジャースは11日(日本時間12日)、キム・ヘソン内野手をマイナーキャンプに移動させると発表した。正二塁手候補として3年契約で加入した“逸材”が、まさかの開幕戦に不在。東京に駆けつけた韓国メディアの視線は日本人選手に向いた。

「日本人選手が両方のチームにいる。ソウルシリーズの時は大谷とキム・ハソンだったのに。日本は大谷の国だから熱気がすごいですね。今永、鈴木、山本、佐々木……。日本人が多いので盛り上がりますね」

 期待されたキム・ヘソンは韓国プロ野球(KBO)のベストナインにあたる「ゴールデングラブ賞」を4年連続で受賞していた。昨季は127試合の出場で打率.326、11本塁打、75打点、30盗塁を記録。オフにポスティングシステムを経て3年1250万ドル(約18億8500万円)でドジャースに加入していた。

 エンゼルス、カブスも獲得候補で、代理人からも下位の球団でレギュラーを掴むことを進められていたが、あえて厳しい環境に身を置いた。キム・ヘソンを獲得したことで、ドジャースは2016年ドラフト1巡目(全体20位)で獲得したギャビン・ラックス内野手をレッズにトレード。期待は大きかったが、オープン戦では課題が浮き彫りとなった。

 2月の6試合では14打席でわずか1安打。コーチらとともにアプローチを修正し、3月だけを見れば15打数5安打で打率.333としていたが、チームは米国に残っての調整を決断した。韓国メディアの男性は「東京ドームが大きいので、ファンもたくさん来て雰囲気が良かったですね」。温かい目で見つめた。(Full-Count編集部)