<大相撲三月場所>◇十一日目◇19日◇大阪・エディオンアリーナ【映像】熱戦の余韻に“水を差す”ファン 実際の様子 大相撲十一日目、人気と実力を備えた力士が期待の新人力士と真っ向勝負の取組を展開。しかし、その熱戦の余韻に“水を差す”ファンの行…

<大相撲三月場所>◇十一日目◇19日◇大阪・エディオンアリーナ

【映像】熱戦の余韻に“水を差す”ファン 実際の様子

 大相撲十一日目、人気と実力を備えた力士が期待の新人力士と真っ向勝負の取組を展開。しかし、その熱戦の余韻に“水を差す”ファンの行為に「敬意なさすぎ」「さすがにダメだろ」「注意して」など批判が相次ぐ一幕があった。

 三段目二十一枚目・朝乃山(高砂)が三段目五十九枚目・太秦(伊勢ノ海)の激しいぶちかましを正面で受け、寄り切って全勝対決に勝利。無傷の6勝目を挙げた一番で起こった。

 太秦は京都府出身、平成20年(2008年)生まれの16歳。中学卒業後の昨年五月場所で序ノ口デビューを果たし、三段目まで番付を上げてきた期待の若手だ。今場所はここまで無傷の5連勝と快進撃を続け、元大関・朝乃山との大一番に臨んだ。

 16歳期待の力士は、立ち合いから魅せた。正面から低く勢いよく、全力で朝乃山の懐に飛び込んでいくと「バンッ」と衝突音が館内に響く。あまりの迫力に「おぉ」と館内からどよめきが沸き起こった。

 しかし、朝乃山は太秦の突進を正面で受けきると、すぐに得意の右四つへ移行して十分の体勢に。太秦も力強い粘りを見せたが、朝乃山は経験と実力の差を示すように太秦に反撃の隙を与えず万全の形で寄り切った。勝ち名乗りを受ける際、朝乃山は太秦の気迫に若手の勢いを感じたか、なんとも言えない満足そうな表情を浮かべた。

 力のこもった真剣勝負を受け、館内には拍手と歓声が響いたが…次の瞬間「ピ――」と歓声を打ち消すように指笛が。これに一部のファンが反応。「敬意なさすぎ」「さすがにダメだろ」「注意して」「指笛はナシでしょ」など批判の声が相次いだ。

 過去、2022年9月には元NHK大相撲の名物実況でおなじみ藤井康生アナが自身のSNSで「心から大相撲を愛する皆さんが数多くいらっしゃることに嬉しさを感じます 私もその一人です 手拍子も指笛もコロナ禍での声援も 観戦する側の大相撲の伝統としては非常識です 同調する人たちも誉められたものではありません 大相撲を愛する皆さんに同調してください」とファンに呼びかけたことがあり、多くの共感の声が寄せられた。(ABEMA/大相撲チャンネル)