予選から好走を見せていただけに、本戦での戦略ミスが悔やまれる(C)Getty Images レーシングブルズの角田裕毅は今季開幕戦のオーストラリアGPを12位で終えた。天候が変化するレースの中、予選5位からポイント圏内で走行を続けながらも、…
予選から好走を見せていただけに、本戦での戦略ミスが悔やまれる(C)Getty Images
レーシングブルズの角田裕毅は今季開幕戦のオーストラリアGPを12位で終えた。天候が変化するレースの中、予選5位からポイント圏内で走行を続けながらも、雨によるピットインのタイミングでチームはステイアウトを指示し、この判断が裏目に出る結果に。コース復帰後には順位を大きく下げることとなり、視界に捉えていた上位でのフィニッシュを逃している。
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また、新たにチームメイトとなったアイザック・ハジャーも、デビューレースは悔やまれるものとなった。予選は11番手と奮闘しながら、決勝ではフォーメーションラップ中にスピン。マシンを損傷させてしまい、スタート前でリタイヤを喫している。
両者ともに予選を終えた時点では、その後のパフォーマンスへの期待も膨らんでいたものの、決勝終了後の記録はノーポイント。角田は終盤まで入賞の可能性を残していただけに、レース後にはチーム戦略に対するさまざまな反響が上がったことは言うまでもない。
F1公式サイト『F1.com』でもレーシングブルズのオーストラリアGPを振り返っている。同メディアは角田の走りに対し、「日曜日の43周目まで、ツノダの週末は順調だった。予選で速さをみせ決勝の5番グリッドを獲得。スタートではシャルル・ルクレールに遅れをとったものの、レースは順調に進んでいた」と評しており、「レースの最初と2回目のスティントでは6位をキープしており、ポイントを獲得するチャンスがあるようにみえた」などと綴っている。
そして、終盤でのピットインを遅らせたチームの作戦については、「これは誤った判断だった。ツノダは2位まで順位を上げたが、間違ったコンパウンドで滑走して失ったタイムが大きな痛手となり、ピットストップを終えた後、ポイント圏外に転落した」と説明。
そして、ハジャーのリタイヤにも触れながら同メディアは、「レーシングブルズにとって特に痛かったのは、ポイントを得られなかっただけでなく、ライバルたちが大きなポイントを獲得したことだった」と主張。続けて、「ウィリアムズは10ポイント、アストンマーティンは8ポイント、ザウバーは6ポイントを獲得しており、今年のシーズンは非常に接戦になることが見込まれる」と指摘し、中団グループで争う他チームのリザルトを記している。
レーシングブルズはドライバーそれぞれがポテンシャルの高さを示したものの、初戦では結果につながらなかった。悔しさを晴らすべく、角田、ハジャーとも早いタイミングで今季初ポイントを掴みたいところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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