日本代表の森保一監督が、20日行われる2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のバーレーン代表戦に向けた前日会見に出席。意気込みを語った。 ここまで6試合を終えたアジア最終予選。日本は5勝1分けの勝ち点16で首位を独走中。バーレ…

日本代表の森保一監督が、20日行われる2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のバーレーン代表戦に向けた前日会見に出席。意気込みを語った。

ここまで6試合を終えたアジア最終予選。日本は5勝1分けの勝ち点16で首位を独走中。バーレーン戦で勝利すれば、8大会連続8度目のW杯出場が決定し、史上最速での出場権獲得となる。

順調な戦いぶりを見せる中、森保監督は大一番に向けて意気込みを語った。

「明日のバーレーン戦はここまで短い期間ですが、選手たちはここまで良い準備をしてきてくれていることを感じています。今日これからの練習も含めて、さらに良い準備をして、明日勝つ可能性を少しでも上げられるようにしていきたいと思います」

「試合では選手たちにはこれまで通り一戦一戦全力を尽くすことをやってくれましたので、明日の試合も個々の良さを発揮しながら、チーム一丸となって思い切ってプレーして欲しいなと思います」

「一戦一戦の勝利、W杯の出場権も含めて、勝利を目指して戦いながら、試合が終わったらサポーターのみなさんとここ埼スタで喜びを分かち合う。メディアを通して応援してくださっているサポーターのみなさんと喜びを分かち合えるようにイメージしながら、準備して戦いに挑みたいと思います」

しっかりと勝利してバーレーン戦で出場権獲得を決めたいという森保監督。前回のカタールW杯はアウェイのオーストラリアで出場が決まり、地上波でも放送がないという中だったが、今回はホームでの開催であり、さらに祝日、地上波中継もあり、注目を集めることとなる。

「目の前の試合に向けてという意味、あとはW杯出場権を掴み取れる試合ということではありますが、私自身の中では感情のところで大きく変わるところはありません」

「ただし、選手たちの様子を見ていると、みんな非常に良い準備をしてくれていますし、試合に向けてチームとして色々なことを共有しながらやることを見せてくれているので、明日の試合は楽しみな気持ちではあります」

「そして、前回のカタールW杯ではアウェイでW杯の出場権を掴み取ることができました。現地にもたくさんの日本のサポーターが来てくださって、喜びを分かち合えるという素晴らしい経験をさせていただきましたが、明日勝てばここ埼玉スタジアムで、そして日本でホームの日本のサポーターの前で喜びを分かち合えるような状況を作りたいと思います。試合が終わった後には、勝ってサポーターのみなさんとホームで喜び合えることをイメージして戦いに挑みたいと思っています」

「明日も現地にたくさんのサポーターが詰めかけてくださると思いますし、テレビやメディア媒体で多くの方が我々を後押しし、応援してくださると思いますので、日本人のより多くの皆さんと、試合が終わった後に喜びを分かち合えるようにベストを尽くしていきたいと思います」

チケットは完売しており、超満員になることが見込まれる明日の試合で決め、大きな歓喜の輪を作りたいという森保監督。ただ、バーレーンはアウェイでしぶとい戦いを見せているチームだ。

「バーレーンを一言で言うと強いなという印象です。直近のガルフカップも優勝して、自信を持って日本に挑んでくるなと思っています」

「実際、自国でのキャンプ、日本にも早く入ってきてしっかり準備もしていると思いますし、我々の対策も徹底的に準備してきていると思いますので、非常に厳しい試合になることを覚悟して、彼らを上回っていかなければいけないと思っています」

「アジア最終予選の中でも第1戦は我々が結果的には大勝していますが、序盤は得点ともなり得るチャンスを作られている戦いがありますので、彼らが持っている戦術的な武器、個人的な武器というところを我々が押さえながら、我々が勝利を掴み取るためにアグレッシブにプレーしていきたいと思います」

しっかりとこれまで通りの戦いを見せたいという森保監督だが、日本の試合の前に始まるオーストラリア代表vsインドネシア代表の試合結果次第では、引き分けでも出場が決まる。

森保監督は「情報を入れる予定はありません」と選手たちに伝えることはないとしながら「ただ、自然に色々なところから伝わってくるかもしれないので、自然に任せたいと思います」とコメント。「あくまでも我々は明日の試合で勝利を目指して戦うということ。ここまでやってきたことを目の前の試合で全力を尽くすということをやって、勝利を掴み取りたいと思っています」と、あくまでもバーレーンに勝つことだけを考えて臨むとした。

また「明日の1試合はもちろん大切ですが、その先の大きな大きな目標に向けて、我々がこの一戦を成長に繋げられるようにチャレンジしていく姿勢を持って戦いたいと思っています」と語り、W杯優勝という大きな目標に向けても大事な一戦にしたいとした。

日本サッカー史上初となる2大会連続でのW杯に向けた指揮を執っている森保監督。カタールW杯に続いて、予選突破となれば、史上初の2大会連続でW杯予選を戦い抜いた監督となる。

「個人的には選手としてはW杯には出場できていませんが、コーチとして、そして監督として予選から2大会連続でW杯出場することができるかもしれないということは達成したいと思いますし、まだ達成していないので、過去形の話はできませんが、とてつもなく幸せな気持ちになれるかなと思っています」

「2大会連続で監督をさせて頂いたりということはありますが、日本サッカーの歴史の継承があって、その積み上げがあって、今と前大会を私が監督をさせてもらっています。日本のサッカーの歴史の積み上げがあるからこそ、こうやってW杯に出続けられているということを強く感じますので、これまで歴史を積み上げてくださった先輩、先人の方々の努力や次へのバトンタッチに感謝したいと思います。さらに今、少しでも発展させられるように、自分ができることを全力でやっていきたいなと思っています」

日本にとって運命の一戦は20日の19時35分から。バーレーン代表と埼玉スタジアム2002で対戦する。