◇米国男子◇バルスパー選手権 事前(18日)◇イニスブルックリゾート&GCコパーヘッドコース(フロリダ州)◇7352yd(パー71)昨季下部コーンフェリーツアー「UNCヘルス選手権」で優勝するなどランキング上位に入り、PGAツアーへの昇格…

大西魁斗は今週初めて長尺パターを試合で使う

◇米国男子◇バルスパー選手権 事前(18日)◇イニスブルックリゾート&GCコパーヘッドコース(フロリダ州)◇7352yd(パー71)

昨季下部コーンフェリーツアー「UNCヘルス選手権」で優勝するなどランキング上位に入り、PGAツアーへの昇格を果たした大西魁斗。最高峰の舞台での戦いは開幕から出場5試合連続で予選落ちと、悔しいゲームが続いている。

カットラインに大きく及ばなかったのは2戦目の「ザ・アメリカンエキスプレス」くらい。「ずっと惜しい感じ。その週の流れっていうのも当然ありますけど、やっぱり理由はどこかにあるので、それを探りつつ。いまの自分ではダメなので」。試合の中で見える課題のひとつひとつを冷静に分析し、結果につなげようとしている。

少したくましくなった印象の身体は「初戦の時より細くなってます(笑)」

スコアメークを苦しくしている要因のひとつに、4m以上のミドルパットをなかなか決められていないことを挙げる。ツアーのスタッツによると、今季4.5~6mのパッティングは10回打って2回決めている。数字上はツアー平均18.99%を上回っていても、「思うようなパッティングができていない」と話す。

そこで今週は初めて長尺パターを投入する予定。プロデビュー当初はアームロック式で、下部ツアーを戦う中で短いパターにシフトしていった経緯がある。ストロークのしやすさを求めた選択だったが、最近は手を使い過ぎてしまう傾向があった。コーチとも話し、「必然的に(手ではなく)胸で打つような意識。パター自体も重い」という長尺へのトライを決めた。

一緒に練習ラウンドを回った星野陸也のスイングをパシャリ

ボールもタイトリストのプロV1xからプロV1に替える。アイアンで少しスピンがかかり過ぎ、アゲンストの風に対してショートしたり、縦の距離を合わせることに苦労していた部分を踏まえてのスイッチだ。加えて、アイアンのロフトも「1度立てました」。まずは4日間を戦い抜くため、工夫と調整を重ねている。(フロリダ州パームハーバー/亀山泰宏)

今季出場6試合目で初の予選通過を目指す