ローマを立て直したクラウディオ・ラニエリ監督が、ここまでの成果を喜びつつ自身の去就にも言及した。 ラニエリ監督は、昨年11月にローマの指揮官に就任。昨夏に監督業からの引退を表明していたが、ダニエレ・デ・ロッシ、イバン・ユリッチと2人の指揮官…
ローマを立て直したクラウディオ・ラニエリ監督が、ここまでの成果を喜びつつ自身の去就にも言及した。
ラニエリ監督は、昨年11月にローマの指揮官に就任。昨夏に監督業からの引退を表明していたが、ダニエレ・デ・ロッシ、イバン・ユリッチと2人の指揮官を相次いで解任し、大混乱に陥っていた愛するローマからのオファーを受け、指揮官復帰を決断した。
就任直後は苦戦が続いたが、そこから流石の手腕でチームを立て直し始めると、12月のセリエA第17節パルマ戦で5-0の大勝を収めてからはセリエA13戦無敗(10勝3分け)に。2025年は宿敵ラツィオとのデルビー勝利を皮切りに9勝2分けと圧巻の戦績を残しており、低迷していたチームを一気に欧州カップ出場権争いができるところまで押し上げた。
シーズン前半戦、クラブへの不満を爆発させていたファンからも、厚い信頼を受けるラニエリ監督。来シーズンも引き続き指揮を執る姿が期待されるが、本人は今シーズン限りでの退任を明言している。
そんな中、イタリア『スカイ・スポーツ』のインタビューに応じた73歳の老将は、ここまでの手応えについて言及。元々自信さえ与えれば、クオリティは備えているチームだったことを強調している。
「私は仕事や選手たちに対して、常にポジティブな人間だと思う。だから、これはそれほど驚くことではないんだ。私が着任したとき、自信を少し失っていた強いチームがそこにあった」
「私はただ彼らを団結させ、自信を与え、彼らが得るべきものを与えようとしたんだ。そしてチームは再び団結し、多くのことを成し遂げてくれている。この先は素晴らしい、しかし一方で難しい部分がやってくるだろう」
「それでも、私はこれまでと同じように楽しくて楽観的なアプローチを続けていく。そして、ファンがこのチームを好きになってくれるよう努めなければならない」
また、最後に今後も監督業を続けるかとの質問を受けたラニエリ監督は、「いや、いや、いや、引退が正しい選択だ!」と断言しており、意思は変わらない姿勢を示した。