「楽天ジャパンオープン」(10月2日~10月8日/日本・東京/ハードコート)男子シングルス1回戦で、予選から本戦進出の高橋悠介(三菱電機)とライアン・ハリソン(アメリカ)が対戦。高橋が4-6、6-4、4-6のフルセットで惜しくも敗れ、自身の…

「楽天ジャパンオープン」(10月2日~10月8日/日本・東京/ハードコート)男子シングルス1回戦で、予選から本戦進出の高橋悠介(三菱電機)とライアン・ハリソン(アメリカ)が対戦。高橋が4-6、6-4、4-6のフルセットで惜しくも敗れ、自身のツアー本戦初勝利を逃した。

両者は、今回が初対戦。世界ランキング262位の高橋は予選ノーシードから勝ち上がり、ツアー本戦初出場を果たしていた。

試合は序盤から接戦。高橋は、ハリソンの速いサーブ、強力なショットに対して粘り強いフットワークで対抗していた。第1セットは惜しくも4-6と先取されるも、高橋が第2セット中盤にサービス・ブレークした後、ギアを一段上げたように攻撃力を増していった。対するライアンはやや気性の激しい性格であり、高橋の粘りからショットをミスすると大きな声を上げるシーンも。ところどころ集中力を欠いているようにも見えた。第2セットは高橋がサービスエースで奪取、勝負を最終第3セットに持ち込んだ。

第3セットも、高橋がいきなりのサービス・ブレーク。フォアハンドに回り込んでの、逆クロス、ストレートのダウン・ザ・ラインと相手を左右に大きく揺さぶっていた。フォアハンドのエースを決める度、客席を埋める多くの観客が高橋を後押し。ところが、高橋に徐々にミスが目立ち始め、カウントがやや不利な展開に。高橋がゲームカウント4-5の第10ゲーム、15-40で相手にマッチポイントというピンチを迎えた後、粘りに粘ってデュースまで持ち込むも、最後は一歩及ばなかった。

高橋は惜しくもツアー本戦初勝利とはならなかったが、素晴らしいフォアハンドや粘り強いフットワークを見せた。錦織圭(日清食品)に続けとばかりに、これからも大いに活躍してくれることを期待したい。

ハリソンの2回戦の相手は、全米オープンファイナリストで今大会第5シードのケビン・アンダーソン(南アフリカ)が決まっている。(テニスデイリー編集部)※写真は「楽天ジャパンオープン」で惜しくもツアー本戦2回戦進出を逃した高橋悠介。(2014年全米オープン時のもの)

(Photo by Elsa/Getty Images)