<大相撲三月場所>◇十日目◇18日◇大阪・エディオンアリーナ【映像】ファンがほっこりした力士の咄嗟の行動 序二段の取組で物言いがついた際、力士が取組中の力士を気づかう“咄嗟の行動”に出る場面があった。ほどけそうになったまわしを素早く締め直す…
<大相撲三月場所>◇十日目◇18日◇大阪・エディオンアリーナ
序二段の取組で物言いがついた際、力士が取組中の力士を気づかう“咄嗟の行動”に出る場面があった。ほどけそうになったまわしを素早く締め直す様子に、「直してあげるのカワイイ」とファンはほっこりした。
序二段五十八枚目・爽(式秀)と序二段四十九枚目・千代福(九重)の一番でのひとコマ。立ち合い爽の鋭い当たりを胸で受け止めた千代福。頭をつけて左上手を掴む爽に対し、千代福は右を差して抱え込むように応戦した。ややこう着状態となったが、最後はタイミングを見計らって一気に前に出た千代福が押し出した。
取組後、土俵下へ勢いよく転落した両者。先に立ち上がった千代福は、爽が起き上がるのを助けていた。軍配は千代福に上がったものの、千代福の足が先に出ているのではないかと物言いがつくことに。
審判団が土俵に上がり協議をしているなか、土俵下では次の取組を控えていた序二段四十八枚目・福東(玉ノ井)が咄嗟に千代福のもとへ。ほどけそうになっていたまわしを締め直す気づかいを見せ、視聴者は「これぞ和の心」「直してあげるのカワイイ」とほっこりしていた。
協議の結果、爽の体が出るのと千代福の足が出るのが同時と判断され、取り直しになった。取り直しの一番では、立ち合い前に出た千代福に対し、右四つで両まわしを十分に引いた爽が出し投げ気味の上手投げに出た。だが爽は先に足が完全に出てしまっており、勝利は千代福の手に渡ることになった。
しかし前のめりに勢いよく突っ伏した千代福は自分が敗れたと勘違いしたようで、土俵上の所定の位置に戻ると勝名乗りを受けずすぐに降りようとしてしまうハプニングが発生。行司がすぐさま「おいおい、勝ってるよ。勝ってるよ」と呼び止め、“珍展開”に館内はどよめき、振り返った千代福はホッとした表情を浮かべていた。千代福は寄り切りで勝って2勝目。爽は4敗目を喫した。
(ABEMA/大相撲チャンネル)