日本ラグビー協会は2日、昨年秋から日本代表のディフェンスコーチを務めてきたベン・ヘリング氏が6月24日のアイルランド代表戦をもって退任となり、新ディフェンスコーチに、かつて南アフリカで年間最優秀コーチ賞を2回受賞したことがあるジョン・プラ…

 日本ラグビー協会は2日、昨年秋から日本代表のディフェンスコーチを務めてきたベン・ヘリング氏が6月24日のアイルランド代表戦をもって退任となり、新ディフェンスコーチに、かつて南アフリカで年間最優秀コーチ賞を2回受賞したことがあるジョン・プラムツリー氏が10月22日より就任すると発表した。

 プラムツリー氏はニュージーランド出身の52歳。かつてオールブラックス(ニュージーランド代表)のアナリストを務めたことがあり、分析力には定評がある。2008年にシャークスのヘッドコーチに就任すると、南ア国内最高峰大会のカリーカップで12年ぶりの優勝を遂げ、「コーチ・オブ・ザ・イヤー」に輝いた。スーパーラグビーでも5年指揮を執り、2012年大会で準優勝に導いて2度目の南ア最優秀コーチ賞を受賞している。その後、アイルランド代表FWコーチを経て、2015年からハリケーンズのアシスタントコーチとなり、2016年のスーパーラグビー初制覇に貢献。また、オールブラックスのディフェンス強化を担当してきたウェイン・スミス コーチが現在開催中のザ・ラグビーチャンピオンシップ終了後に退任するため、プラムツリー氏は後任候補としてオールブラックスのコーチングスタッフ入りが噂されていた。

 日本代表のプラムツリー新ディフェンスコーチは、今月22日から福岡・宗像市でおこなわれる日本代表合宿より合流する予定。

 男子15人制日本代表強化委員長の薫田真広氏は、「ベン・へリングが退任することになり大変残念ではありますが、日本代表コーチングスタッフの一員として共に過ごせたことに感謝しています。また、新任ディフェンスコーチとして迎え入れることになりましたジョン・プラムツリーは、さまざまな国やチームでの実績があり、経験豊かなコーチングノウハウを持っています。ジョンが日本代表の一員になってくれることを大変心強く思っており、ジョンの指導により、今まで以上に強固なディフェンスが確立できることを期待しています」とコメントした。