第97回選抜高校野球大会が18日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開幕した。21世紀枠で選ばれ初出場となる壱岐(長崎)の選手たちは開会式で、胸を張り、堂々とした行進を見せた。 出場32校が北から南の順に行進し、壱岐は29番目に登場した。校…
第97回選抜高校野球大会が18日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開幕した。21世紀枠で選ばれ初出場となる壱岐(長崎)の選手たちは開会式で、胸を張り、堂々とした行進を見せた。
出場32校が北から南の順に行進し、壱岐は29番目に登場した。校名が紹介されると、大きな拍手が広がった。
主戦でもある浦上脩吾主将(3年)は終了後、「100点の行進だった」と振り返った。前日のリハーサル後、宿舎で行進の練習を行い、手を大きく振り上げるようにしたという。
開会式では、大勢の観客が入った観客席を見て「こんな舞台で試合ができるのか」という思いがこみ上げた。「がんばれ壱岐」という声援も聞こえた。「目標であった甲子園という舞台に立つことができてうれしい。試合でも挑戦の心を忘れないようにしたい」
大会第3日第3試合(20日午後2時)で東洋大姫路(兵庫)と対戦する。浦上主将は「応援に来た地元のみなさんの前でプレーできるのがうれしい。観客に勇気や希望を与えられるような試合をしたい」と意気込む。
開会式では、諫早高校(長崎)3年の古賀美希さんが司会を務めた。古賀さんはNHK杯全国高校放送コンテストのアナウンス部門を連覇。センバツ史上初めて、2年連続で司会を務めた。
古賀さんは開会式終了後、「やっと帰ってきたという喜びを感じながら司会を務めた。甲子園はグラウンドにあがった瞬間から気迫を感じる特別な場所。楽しくアナウンスできた」と話した。(天野光一)