自身メジャー初の開幕投手となった山本。その快投ぶりをカーショウが絶賛した。(C)Getty Images 日本中が注目した大舞台で日本人右腕が真価を発揮した。3月18日に東京ドームで行われたカブスとのMLB開幕戦に先発登板したドジャースの山…
自身メジャー初の開幕投手となった山本。その快投ぶりをカーショウが絶賛した。(C)Getty Images
日本中が注目した大舞台で日本人右腕が真価を発揮した。3月18日に東京ドームで行われたカブスとのMLB開幕戦に先発登板したドジャースの山本由伸だ。
【動画】カーショウが激賞した快投 山本由伸は気迫のピッチングをチェック
今永昇太(カブス)との日本人投手対決が注目を集める中、山本はランナーを出しながらも要所を締めるピッチングを披露する。
2回に2死二塁として97.5マイル(約156.9キロ)の直球をミゲル・アマヤに痛打される2点適時二塁打を許し、先制点を失うも、ここから粘投。走者を背負いながらも“魔球”とも称されるスプリットが冴え、カブス打線に追加点を許さず。終わってみれば、5回(72球)を投げ、被安打3、1失点、4奪三振の力投で今季初勝利。自身初のメジャー開幕投手という大役を見事に務めあげた。
そんな山本を試合中に激賞したのが、MLB通算212勝を誇るドジャースの大投手クレイトン・カーショウだ。昨年11月に受けた左膝と左足親指の手術からのリハビリ中の身ながら東京遠征に家族とともに自費で帯同するレジェンドは、ドジャースの地元局『Sports Net LA』の試合中継のゲスト解説として登場した。
「今のいいね。ヤマ(山本)のスプリットは本当に予測するのが難しい」
そうしみじみと解説したカーショウは、尻上がりに調子を上げていく山本を目の前に「ヤマの投球フォームは無駄がなくて、本当に美しいよ」と絶賛。「俺は8歳の息子に『よく見ておきな。これが理想的な投げ方だよ』って教えたよ。それぐらいに正しいフォームだし、ピッチャーはこう自然に動かすべきだ」と強調した。
さらに「今夜は特に調子が良い」と語るカーショウは、山本が要所で多投したスプリットについて「94マイル(約151.2キロ)のスプリットをああやって動かせるなんて説明がつかない。本当に一級品だ」と脱帽。3回2死三塁の局面でカブスの4番マイケル・ブッシュに対して初球から5連続でスプリットを投じた場面では、大投手ならではの分析を披露した。
「ほらブッシュは攻略の糸口すら見つけられていない。同じ球を完璧に5球連続で投げるのは投手として難しい。とくにスプリットとなれば至難の業だ。だけど、だからこそ賭ける価値があるとも言える。ヤマほどのスプリットを投げられるなら球が浮かない限り打者は簡単に打てないよ」
球団の顔とも言えるレジェンド投手を唸らせた山本。晴れ舞台で背番号18は輝いた。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
【関連記事】「なんで交代したんだ」ノーヒット降板→即逆転 裏目に出た今永昇太の交代策に賛否両論「逆に今永の凄さが際立つ」
【関連記事】ド軍激震!ベッツに続き、フリーマンも「左わき腹違和感」でスタメン外れる 東京シリーズ、MVPトリオの2人が欠場
【関連記事】「気分が悪い」フリーマンの“日本賛辞発言”が物議! 何気ない比較に韓国メディアが反発「おもてなしの記憶は忘れたのか」