日本代表の中盤の要であるMF守田英正(スポルティングCP)が、万全の状態で重要な戦いに挑む。 17日、日本代表は2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選に向けて活動を開始した。 8大会連続8度目のW杯出場が懸かる20日のバーレー…

日本代表の中盤の要であるMF守田英正(スポルティングCP)が、万全の状態で重要な戦いに挑む。

17日、日本代表は2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選に向けて活動を開始した。

8大会連続8度目のW杯出場が懸かる20日のバーレーン代表戦を控えるなか、2日目のトレーニングに参加した守田。所属するスポルティングでは1月末からふくらはぎのケガによって2度の離脱を経験。それでも、3月9日のカーザ・ピア戦で復帰を果たすと、15日のファマリカン戦では先発で70分ほどプレーした。

重要な一戦を2日後に控えるなか、29歳MFは「100%戻り切っていない」と現時点でベストな状態ではないことを認めたが、「両方とも90分出るつもり」としっかりと代表チームのために戦える状態であることを強調した。

「まだ2試合しかできていないので、コンディションのところは100%戻り切っていないのは事実ですけど、それでも戻ることができて良かったですし、万全の状態で試合に臨めるように最後までいい準備をしたいです」

「(90分出場できる状態か)それはもちろん。そうでないと、ここに来られないと思っていますし、両方とも90分出るつもりというか、それだけの準備をして臨みたいです」

自身の状態に関して明るい見通しを語った守田は、W杯出場が懸かる重要な一戦に向けて現在のチーム状態にも言及。「少し間が空いて、選手によってコンディションもまちまちだと思いますけど、ホームで自分たちの力でワールドカップの切符を掴める、すごく大事な試合なので緊張感もありますが、いい雰囲気の中で試合に臨めたらと思っています」と、チームとしていい雰囲気で準備ができていると語る。

一方で、カタールW杯アジア最終予選で本大会の切符を手にした経験者は「何か言って鼓舞する必要はない」と、現在のスカッドに全幅の信頼を寄せながらも、「まだ何も掴み取っていないというところを理解するべき」と、この大一番での勝利に集中することが重要だと主張した。

「今のチームは若い選手もいればベテランもいますけど、そこまで何か言って鼓舞しなくても、チームとして本当に自立した選手が多いです。ただ前回も経験した身としては、本当にまだ何も掴み取っていないというところを理解するべきですし、ホームですごく期待がかかった試合になると思うので、しっかり勝つことだけを求めてやっていきたいです」

「いつも以上にほんの少しだけ集中力だったりとか闘志だったり、普段と基本的に変わらないでいいと思うんですけど、もう少しだけそういう熱意とか、いろんなものを背負ってプレーすることが大事というか、それがいいプレーに繋がるかなと思います」

また、いずれも大勝した昨年11月のインターナショナルマッチウィークから期間が空き、シーズン佳境を迎える欧州組の多くが勤続疲労を抱えるなかでの今回の2試合ということもあり、難しい状況も想定されるところ。

守田は「本当にコミュニケーションを絶やさずにやることが大事ですし、それは試合中であっても自分たちが用意した準備していることができなかったときにノッキングするのではなくて、試合の中で選手間で解決していく」。そういった状況も想定しつつ「そういう下積みみたいなものはやってきましたし、思い切ってあとはやるだけなのかなと思います」と、今の日本代表であれば、そういった難しい状況にも適切に対処できるとの自信も滲ませた。

個人としては今回の最終予選で3ゴールを記録。現在の代表チームにおいては得点も取れるボランチとして存在感を示す。あくまで自身の役目はチームのオーガナイズであることを強調するものの、「数字でチームに貢献したい」とゴールに対しても貪欲な姿勢を示す。

「ここまで数字ですごく貢献できているというのは感じていますし、どうせなら数字でチームに貢献したいなと思っているので、それがたまたま数試合取れて良かったではなくて、最後まで取りたいなと思っています」

「あまり得点、得点になってはいけないポジションなので、あくまで自分のするべきことというのを守りながら、本当に瞬間瞬間にゴール前に飛び込んでいけるようなシチュエーションを多く作って得点したいなと思います」

そして、前回対戦で2ゴールを挙げた対戦相手の再戦に向けて守田は「前回も2得点に絡んでいいイメージを持って試合に臨めるかなと思います」と、決定的な仕事への意欲も示している。