日本代表のMF藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン)が、ワールドカップ最終予選初出場へ意気込む。 17日、日本代表は2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選に向けて活動を開始した。 2日目のトレーニングをこなした藤田は、8大会連続8…
日本代表のMF藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン)が、ワールドカップ最終予選初出場へ意気込む。
17日、日本代表は2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選に向けて活動を開始した。
2日目のトレーニングをこなした藤田は、8大会連続8度目のW杯出場が懸かる20日のバーレーン代表戦に向けた思いを語った。
2022年7月に行われたEAFF E-1サッカー選手権で代表2キャップを刻むも、今回のW杯アジア最終予選では昨年10月のオーストラリア代表戦でベンチ入りしたものの出場は叶わず。
そのため、W杯出場権獲得間近という現状への当事者意識は薄いというが、悔しい思いを抱えつつも、来るべきチャンスでしっかりとチームに貢献すべく準備を整えている。
「(W杯は)サッカーをやっている以上は誰しもが目標としている舞台でもあると思いますし、そういうイメージです。ただ、まだ自分自身はそういったところに立ったわけではないので、しっかりと足元を見つつやれたらいいなと思います」
「自分自身はそのための戦い(W杯予選)というところで、まだフィールドに立てたことはないので、悔しい気持ちも持ちつつ自分にチャンスが回ってきたら自分のプレーをしっかり見せようという準備をしているところです」
代表ではまだまだ新参者という立場にある23歳だが、所属するシント=トロイデンではチームがレギュラーシーズンをプレーオフ3(残留・降格プレーオフ)圏内の14位でフィニッシュしたなか、27試合3アシストと主力として結果を残した。
藤田自身も「自分自身のパフォーマンスで見たら本当に良くなった、まだまだ成長を感じられるシーズンだったので、そういった個人に目を向けたところでは自信を持って戦えた」、「対人の強さとかというのもすごく増したと思いますし、強度の高い試合の中でも自分のプレーを出す時間帯だったりも増えたかなと思います」と手応えを口に。
また、シーズン終盤は中盤の底での配球役だけではなく、インサイドハーフとしてミドルシュートや攻撃参加を見せるなど、そのプレーの幅を広げた。
その点についても「それは森保さんだったり、名波さんからも求められていたところでありますし、自分自身も足らないなとは思っていたので、そういったところはすごく増えてきた。ただの6番としてではなくて、8番の役割も少しずつ増えてきたかなと思います」と、同じく自身の成長を実感している。
とはいえ、サムライブルーではMF遠藤航、MF守田英正、MF田中碧と所属クラブで存在感を示し、森保一監督からの信頼も厚い主力選手の壁は高い。
藤田もレギュラー陣との差や自身の立ち位置を真摯に受け止めつつ、その上でポジション奪取へ意気込んだ。
「(遠藤)航くんと比べたら、そういう強度のところとかというのはプレミアリーグで見せている部分であると思いますし、そういったところはまだ自分にはないです。ベルギーリーグでは戦えるけど、自分がプレミアリーグに行って戦えるかと言われたら、わからないところであります。守田くんと比べても技術の高さだったりというのは、すごくあの人は持っていると思うので、そういったところもまだ足りない部分があるのかなと思います」
「(招集は)3回目ですけど、まだまだ崖っぷちというか、ギリギリみたいなところがあると思うので、自分の力というのをしっかり見せたいですし、その中でもチームの勝利というのを優先しながら、ああいう自分の色を練習から出していけたらいいなと思います」