バレーボールの国内最高峰リーグの「大同生命SVリーグ」の大河正明チェアマンは18日、都内で取材に応じ、東京GBに在籍するマチェイ・ムザイが1日の大阪ブルテオンとのリーグ戦で差別的発言をし、10試合の出場停止と制裁金が科されたことについて「…

 バレーボールの国内最高峰リーグの「大同生命SVリーグ」の大河正明チェアマンは18日、都内で取材に応じ、東京GBに在籍するマチェイ・ムザイが1日の大阪ブルテオンとのリーグ戦で差別的発言をし、10試合の出場停止と制裁金が科されたことについて「どういう言葉が発せられたかは、二次被害もあるので、ここでは申し上げないが、言ってはいけない差別用語が発せられた。本人も認めたことなどがヒアリングの場で検証されたことで、今回の制裁処分となりました」と説明した。

 事実確認をした上で「(大阪ブルテオンのトーマス・)ジェスキー選手がその発言を聞いて、審判に伝えた。審判も(歓声などで)ワーワーとした中、それが聞き取れなかったということで、いったん(試合は)続行になった。あの判断が良かったのか…例えばセットが終わったところで協議する必要があったとか、協会も含めて審判と話し合っていく。シーズンが終わって新人研修やビデオで(研修を)撮ったものをオンデマンドで(選手、関係各所に)見せることもできる」と、再発防止に策を講じる構えも示した。

 SVリーグは協議の末、6日にムザイに対し、10試合の出場停止と制裁金50万円の処分、東京GBにも制裁金100万円を科した。今回の事案は「リーグ、クラブの品格をおとしめるものでもあるし、何より応援していただいているパートナーの皆さんにも迷惑をかけた。大変遺憾な話」と改めてわびた。