「選抜高校野球・1回戦、健大高崎3-1明徳義塾」(18日、甲子園球場) 明徳義塾はタイブレークの末に敗れ、初戦敗退となった。1回戦屈指の好カードは戦前の予想通り、1点を争う熱戦。十回の攻防で健大高崎が2点を勝ち越した。 健大高崎は今大会注…

 「選抜高校野球・1回戦、健大高崎3-1明徳義塾」(18日、甲子園球場)

 明徳義塾はタイブレークの末に敗れ、初戦敗退となった。1回戦屈指の好カードは戦前の予想通り、1点を争う熱戦。十回の攻防で健大高崎が2点を勝ち越した。

 健大高崎は今大会注目の剛腕、石垣が大会直前の練習試合で左脇腹を負傷。左腕の下重が先発し、明徳義塾のエース池崎と息詰まる投手戦を演出した。下重は136球、池崎は138球の熱投だった。

 明徳義塾・馬淵監督は試合前、負傷した石垣について「石垣が全然ダメらしいね。本調子ではないというのは聞いています」と語り、「優勝戦線を狙うんだったら休ませた方がいい。無理させん方がいい」と語っていた。

 試合後、発言の真意を説明。相手への揺さぶりとみる声に「けん制なんかしてない。昔から知ってる仲だから青柳君(健大高崎の監督)にも無理せん方がええぞ、と」と将来性のある右腕を思っての発言と説明。青柳監督とはグラウンド外でも交流があり、「僕なら絶対に投げさせませんよ。まともに正直に言っている」と語った。

 試合は初回無死一、二塁で送りバントが併殺になるなど、攻守でミスが出た。「ミスが多かったですね。初回がね、重苦しい雰囲気になりましたよね」と振り返った。

 一方、健大高崎・青柳監督は明徳義塾との戦いに、「本当にいろんな勉強になりました。スクイズの場面も粘り強い鍛え上げられた守備、うちにはないようなものがいっぱいありました。自分にとっても良い試合でした」と感謝。石垣が回避し、下重が好投する形となったが「正直、最初から下重でいこうと思っていた。下重と石垣(の継投)でいこうと思っていた」と明かした。