幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」を増やしたい! ともしびクリニック代表医師・江越正敏先生が、セロトニンを増やす方法を教えてくれました。幸せホルモン「セロトニン」とは江越先生:セロトニンとは脳内の神経伝達物質の一つで、精神を安定させる作用…

幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」を増やしたい! ともしびクリニック代表医師・江越正敏先生が、セロトニンを増やす方法を教えてくれました。

幸せホルモン「セロトニン」とは

江越先生:セロトニンとは脳内の神経伝達物質の一つで、精神を安定させる作用があります。

セロトニンの分泌が増えると、頭がスッキリしてポジティブな気持ちになると考えられています。逆に、セロトニンの分泌が低下すると、「不安やうつ症状を引き起こす」「攻撃性が高まる」といった精神症状を起こすと言われています。

試してみよう! セロトニンを増やすちょっとした生活習慣

江越先生:まずは3か月程度、セロトニンを増やす習慣作りに挑戦してみましょう。

ガムを噛む

江越先生:ガムを20分ほど噛みましょう。一定のリズミカルな運動によって、セロトニンの分泌が増えると考えられます。

リラックスしながら噛むことが大切です。

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呼吸を整える

江越先生:以下の呼吸を5分ほど繰り返しましょう。呼吸が浅くなるとセロトニンの分泌が減ってしまうので要注意です。

1.椅子に座って背中を伸ばし、下腹部に手を当てる
2.腹筋に力を入れて、肛門を絞めるように10~15秒かけて息を吐く
3.腹筋と肛門の力を抜いて息を吸う

朝に日光を浴びる

江越先生:朝起きてから30分以内に、15~30分ほど日光を浴びましょう。セロトニン神経が活性化されるため、セロトニンの分泌量が増えると考えられます。

また、朝食をよく噛んで食べることも、セロトニンの分泌量を増やすことにつながります。

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睡眠を十分とる

江越先生:一日6~8時間程度の十分な睡眠時間を確保しましょう。

寝不足や疲れがたまると脳の機能が低下します。そのため、セロトニンの分泌を高めるには、睡眠をしっかりとって休養することが大切です。

質の良い睡眠をとるためにも、寝る前にスマートフォンやパソコンの画面を見ないようにしましょう。

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人と触れ合う

江越先生:意識的に人と会う・会話をするとよいでしょう。人とコミュニケーションをとることで脳が活動的になり、セロトニンの分泌を増やすことができると考えられます。

また、心や感情を揺さぶる経験もセロトニンの分泌につながるので、美術鑑賞や映画鑑賞もおすすめです。

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一定のリズムを刻む有酸素運動を行う

江越先生:運動不足になると、「疲労感がなく寝つきが悪くなる」「血流が悪くなる」などの影響により、セロトニンの分泌量が低下する可能性があります。

軽いジョギング、自転車、ウォーキングなど一定のリズムを刻む有酸素運動を、1日20~30分程度行いましょう。

運動開始から20~30分経過すると、セロトニンの濃度がピークになります。それ以上行って疲れると、かえってセロトニンの分泌が減るので注意してください。

また、運動は朝に行うようにすると、朝日を浴びられるので、よりセロトニンの分泌を促せると考えられます。

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監修者プロフィール

ともしびクリニック代表医師
江越 正敏先生

佐賀大学医学部を卒業後、病院・美容クリニックでの勤務経験を経て、2020年にファイヤークリニック開業。美容医学、遺伝子学、栄養学、精神医学など肥満治療に関わる多方面から痩身医学研究と実践をする精神科医としても臨床に当たっており、西洋医学から東洋医学に渡って世界中から集積した独自の短期集中型医療ダイエットを開発。

<Edit:編集部>

※本記事は、Medicalook(メディカルック)で掲載されていた内容を移管し、加筆・修正したものです。