第97回選抜高校野球大会が18日、阪神甲子園球場で開幕する。出場する柳ケ浦は、開会式直後の第1試合で二松学舎大付(東京)と対戦する。柳ケ浦の鈴木聡監督と二松学舎大付の市原勝人監督に、互いのチームの印象や選手の調子、初戦に向けての調整などを…

 第97回選抜高校野球大会が18日、阪神甲子園球場で開幕する。出場する柳ケ浦は、開会式直後の第1試合で二松学舎大付(東京)と対戦する。柳ケ浦の鈴木聡監督と二松学舎大付の市原勝人監督に、互いのチームの印象や選手の調子、初戦に向けての調整などを聞いた。(大村久)

 ――相手校の印象は

 鈴木監督(柳ケ浦) 東京都のチャンピオン。投手を始め、核になる中心選手がいる格上のチーム。

 市原監督(二松学舎大付) 左右いろいろなタイプの投手4人が継投している。投手(のチーム)だと思う。

 ――どのような試合展開を

 鈴木 相手の打率は大会出場校でトップ。こちらは打てないので、守備からきっちりやって最後まで諦めず戦い抜く。

 市原 ロースコアになると思うので、失策をしないことと四球を出さないこと。粘り強く戦うことが大事だ。

 ――タイブレーク時の戦い方は

 鈴木 (昨秋の九州地区高校野球)県大会決勝では負けたので、えらそうなことは言えない。その日の試合で打順なども変わるので、その都度対応できたらいいと思う。

 市原 得点より、まずはバント守備などのミスが無いようにしっかり守る。点は、取られたら取られた分を取り返す。先攻、後攻もあるが守りが基本になる。

 ――両校とも、選抜大会の勝利から遠ざかっている

 鈴木 執着はない。できることをやって、最後まで粘り強く諦めず戦うだけ。

 市原 勝ちたい気持ちはあるが、簡単ではない。自分たちがやるべきことをやる。

 ――開幕試合の難しさもあると思うが、どう感じるか

 鈴木 何にしても初めての経験。早起きして、開会式を楽しみながら試合に入っていけたら。緊張したり興奮したりすると思うが、どっしりと戦いたい。

 市原 選手たちは楽しみにしている。私は「始まるな」という感じ。緊張感を維持したまま試合に入れるので、特別なことはあまり意識させずに挑みたい。

 ――初戦に向けた抱負・意気込みを

 鈴木 自分たちから崩れることなく、一つひとつのアウトを重ねていきたい。

 市原 粘り強く、最初から点数を欲しがらずに、悔いのない試合をさせたい。(大村久)

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 開会式では、大分市の県立芸術緑丘高音楽科の鈴木心毬(みまり)さん(新3年)が国歌を独唱する。