フラワーCの勝ち馬が桜花賞に出走したのは、過去10回だと23年のエミューと21年のホウオウイクセルのみ。世代最初の牝馬中距離重賞ということもあり、桜花賞への最終便というよりは、オークス含め中距離路線を目指す馬による戦いという意味合いが強…

 フラワーCの勝ち馬が桜花賞に出走したのは、過去10回だと23年のエミューと21年のホウオウイクセルのみ。世代最初の牝馬中距離重賞ということもあり、桜花賞への最終便というよりは、オークス含め中距離路線を目指す馬による戦いという意味合いが強い。

1.前走1勝クラスの勝ち馬

 過去10回で、前走が1勝クラスだった馬は[6-5-7-41]で複勝率30.5%と優勢。中でも、前走が1勝クラスの勝ち馬は[5-3-4-7]で複勝率は63.2%にもなる。複勝回収率でも108%と100%を超えていて、妙味も十分だ。

2.先行スピードが勝利の条件

 過去10回で4角4番手以内の馬が8勝。2着には差し馬が届くケースが多いのだが、勝ち切るためには、4コーナーで先団に取り付いていることが求められる条件だと言える。

3.今回が距離短縮の馬に妙味あり

 3歳牝馬限定戦の1800mだけに距離延長で臨んでくる馬が多くなっていて、勝ち馬も今回が距離延長の馬が5勝と最も多いが、今回が距離短縮の馬も[1-4-1-21]で勝ち馬こそ少ないものの複勝率では22.2%でほとんど変わらない。何より、複勝回収率は148%あって、このローテーションの馬に妙味が隠されている。

 パラディレーヌは前走で1勝クラスのつばき賞を快勝。好位から安定した末脚を使える強みがあり、中山の舞台にも適性が高そうだ。500kgを超える馬格があり、パワーの要る馬場でもしっかり対応できる点が魅力。先行力を生かせば、ここでも上位争いが期待できる。