新体操の国際大会派遣選手選考会が3月17日、都内で行われ、昨年の全日本選手権の覇者、喜田未来乃(エンジェルRG・カガワ日中)が4種目合計102・15点で2位に入り、アジア選手権(シンガポール)などの国際大会代表に選出された。 最初の種目の…

 新体操の国際大会派遣選手選考会が3月17日、都内で行われ、昨年の全日本選手権の覇者、喜田未来乃(エンジェルRG・カガワ日中)が4種目合計102・15点で2位に入り、アジア選手権(シンガポール)などの国際大会代表に選出された。

 最初の種目のフープで1位。2種目のボールは、今年から取り入れたフィギュアスケーターの羽生結弦さんが18年平昌五輪の金メダル演目「SEIMEI」で使用した曲に乗り、170センチの長身を生かしてダイナミックかつ、しなやかな演技で26・15点を出してこの種目も1位に立った。クラブ、リボンは3位だったものの、昨夏のパリ五輪を逃し、再スタートを切る選手選考会で堂々と新演技を披露した。喜田は「羽生さんの演技をみて、すごいすてきだなと思っていました。それを表現できるかすごく不安だったけど、やってみて良かったです。羽生さんは曲を表現する表情だったり、体の使い方だったりが、競技は違うけど、すごい勉強になるし、この作品をする上ですごい研究して同じ振り付けを取り入れました」と説明した。

 8月の世界選手権(ブラジル)出場へは、同代表選考会で1位で同じ代表に入った松坂玲奈(ヴェニエラRG)とともに、アジア選手権で2人の合計が上位4位以内に入れば2枠が確保できる。喜田は「枠を獲得して世界選手権に出場できるように頑張ります」と気持ちを高めた。姉の純鈴は東京五輪代表。姉の背中を追って飛躍を目指す。