【明治安田J1リーグ 第6節 湘南ベルマーレvsヴィッセル神戸2025年3月15日15:03キックオフ】 撮影/原壮史(Sony α-1使用)■「目標を失った」2連覇中の王者 湘南は開幕から5試合で3勝2分と絶好調。一方、2連覇…

【明治安田J1リーグ 第6節 湘南ベルマーレvsヴィッセル神戸 2025年3月15日15:03キックオフ】 撮影/原壮史(Sony α-1使用)

■「目標を失った」2連覇中の王者

 湘南は開幕から5試合で3勝2分と絶好調。一方、2連覇中の王者・神戸は、勝利がない状況で、大きな目標だったACLEも敗退してしまった。そんな対照的な状態の両チームによる試合は序盤、アタッカー同士の競り合いが頻発するほど拮抗した状態が続いた。
 湘南は好調を牽引してきたキーパーソンの1人である福田翔生が欠場。それでも、最前線の鈴木章斗へのボールだけでなく、両ウイングバックが深い位置へと進み、攻撃の形を作り出す。
 カウンターからゴールを目指す形となった神戸は、24分にフリーキックのこぼれ球をエリキがダイレクトボレー。相手DFに当たってコースが変化したボールは、ポストに当たってゴールネットを揺らした。FC町田ゼルビアから期限付き移籍した、2023年度のJ2MVP選手が初めての先発起用に応えてみせた。
 これで試合の流れは一気に神戸へ。エリキと武藤嘉紀が内側でのプレーで攻撃の圧を強めると、前半のうちに追加点が生まれることになった。
 37分、湘南の攻撃をカットした神戸が一気に前を向くと、宮代大聖がライン裏中央へスルーパス。飛び出したエリキがゴールキーパーの位置を冷静に見極めて、浮き球のボールで確実に決めた。
 2点差とした神戸は、初勝利に向けてペースを握ったまま順調に前半を終えた。
 

■逆境の中で示した「メンタリティ」

 しかし、51分、畑大雅の左からの丁寧なクロスにドンピシャで合わせたルキアンのヘディング弾が決まると、そこからは湘南の猛攻に、神戸が苦しみ続けることに。畑のポストを叩くシュートなど、湘南が同点になってもおかしくない場面が何度も訪れたものの、スコアが動かずに時間が減っていくと、最後は神戸の粘り勝ちとなった。
 開幕から結果が出ず、ACLEは敗退、そして相手は好発進に成功した湘南、という厳しい状況でつかんだ初勝利について聞かれたベンチスタート(57分投入)の大迫勇也は「ここで、どう反応するか、プロとして問われる試合だった」とコメント。逆境の中でメンタリティを示し、結果を手にしてみせた神戸。エリキという強力なピースも加わり、神戸が3連覇へ向け再スタートを切った。

■試合結果

湘南ベルマーレ 1-2 ヴィッセル神戸

■得点

24分 エリキ(神戸)

37分 エリキ(神戸)

51分 ルキアン(湘南)
 

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