1月14日に93歳で死去した国内男子ツアー通算12勝の陳清波(ちん・せいは)さんのお別れ会が17日、東京都千代田区の東京会館で開かれプロゴルファーら約120人が出席した。20代の頃から親交があったプロ野球福岡ソフトバンクホークスの王貞治会…

弔辞を読む福岡ソフトバンクホークスの王貞治会長。20代の頃から親交があった(提供:事務局)

1月14日に93歳で死去した国内男子ツアー通算12勝の陳清波(ちん・せいは)さんのお別れ会が17日、東京都千代田区の東京会館で開かれプロゴルファーら約120人が出席した。20代の頃から親交があったプロ野球福岡ソフトバンクホークスの王貞治会長(84歳)は弔辞で「このような形でお別れをする日が来るとは本当に残念。陳さんはプロというものを感じさせない、素晴らしい人間性だった」と故人をしのんだ。

10年ほど前には一緒にラウンドしたといい「プロがうまいのは当たり前だけど、年齢的なことも含めて改めてすごいなって。いつも同じような球を打たれ、体がぴしっと決まっていた」と振り返った。

日本女子プロゴルフ協会の小林浩美会長は、陳さんの代名詞でもある“ダウンブロー”を直接教わったとし「ダウンブローを打ちたいと強く願って、伝手を頼って門をたたいたら快諾してくださった」と話した。

陳清波のお別れの会が行われた

陳さんは台湾北部の淡水出身。1959年「日本オープン」で初優勝し、国内男子ツアー通算12勝を挙げた。「マスターズ」には1963年から6年連続で出場し、全て予選を通過した。2014年に日本プロゴルフ殿堂入りした。1978年に日本に帰化し、日本名は清水泰行。

2024年11月末に脳梗塞で倒れて入院し、敗血症のため死去した。(編集部・石井操)

思い出を振り返りながら別れを惜しんだ