大橋ボクシングジムの大橋秀行会長(60)が17日、武居由樹と力石政法(ともに大橋)の世界戦発表会見後に取材に対応。世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)との対戦計画があるWBA世界フェザー級王者ニック・ボール(英国)が15…

 大橋ボクシングジムの大橋秀行会長(60)が17日、武居由樹と力石政法(ともに大橋)の世界戦発表会見後に取材に対応。世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)との対戦計画があるWBA世界フェザー級王者ニック・ボール(英国)が15日(日本時間16日)の防衛戦のインターバル中に相手に蹴りを入れたことに対し、「ひどいですね」と苦笑い。「(キックの)カットを覚えなきゃだめだね。(元K―1世界王者の)武居がローキックのカットを指導します。あ、また余計なこと言っちゃった」とジョークで報道陣の笑いを誘った。

 ボールは井上が昨年9月にTKOで下した挑戦者TJ・ドヘニー(アイルランド)に10回終了TKO勝ち。1回終了のゴング後、ヘッドロックを外さなかったドヘニーの右脚付け根付近に蹴りを入れた。ドヘニーは倒れ込んで痛がり、レフェリーは両者に注意を与えたが減点はなかった。

 この行為に、井上はXで「ボール君面白いやつだ とりあえず蹴っちゃダメだよ!!」と反応。その後、ボールが英語で「126ポンド(フェザー級)でやれる(kick it)準備ができたら教えて」と挑発。井上もこれを引用し、英語で「私には2つの拳があれば十分だよ」と応酬。最後は井上が英語で「その(対戦の)日が来るまでお互いの価値を高めていきましょう」とエールを送って締めた。

 大橋会長は、ボールの試合を見て「井上とやったらかみ合うんじゃないですかね。1ラウンドから打ち合いになる気がする」と予想。アグレッシブなボールのスタイルに「今までの相手は、倒されるので、ああいうふうに向かって来られなかった。だから、どこまでやってこられるか、見ものですね」との見方を示した。