スネルからのホームランは大きな自信になったことだろう(C)Getty Images 阪神の佐藤輝明は2025年にキャリアハイを更新するのではないかと早くも予感させている。3月16日のドジャースとのプレシーズンマッチに「3番・三塁」で出場した…
スネルからのホームランは大きな自信になったことだろう(C)Getty Images
阪神の佐藤輝明は2025年にキャリアハイを更新するのではないかと早くも予感させている。3月16日のドジャースとのプレシーズンマッチに「3番・三塁」で出場した佐藤は、過去に2度(2018、2023年)のサイ・ヤング賞に輝いたブレイク・スネルから、4回の第2打席にライトに3ランホームランを放った。
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MLB屈指の好投手からの豪快な一発に加え、今年の佐藤が一味違うと強く印象付けたのはドジャース戦の前日に行われたカブス戦だ。もともと藤川球児新監督は昨シーズンまで5番を打つことが多かった佐藤を3番で起用する方向性を示しており、実際オープン戦も3番で出場するケースが多かったが、カブス戦では2番で出場した。
5回に9番の中野拓夢、1番の近本光司が出塁してチャンスを作ると、佐藤は真ん中に来た変化球を体勢を崩さずにライト前に運んで追加点をあげた。 2番打者らしい軽打を見せた佐藤ではあるが、シュアなバッティングを披露するケースは珍しくない。オープン戦でも、大振りせずにセンターから左方向にヒットを打つシーンも少なくない。3番に座ったからなのか、“つなぐ意識”が芽生えている印象だ。
とはいえ、“単打マシン”になったわけではない。ドジャース戦でホームランを放った通り、長打力は健在。オープン戦では長打率.611、OPS1.011と魅力は失われていない。
さらに、佐藤の数字で注目したいのは三振数だ。オープン戦では20打席に立って三振はわずかに2つ。昨シーズンは496打席中133三振と、3~4打席に1回は三振していたことを鑑みると、三振率は大幅に改善されている。状況に応じたバッティングができるようになり、三振のリスクも少なくなったとなると、2番打者としても可能性が広がる。
オープン戦絶好調の前川右京が開幕後も状態をキープできれば中軸に厚みを持たせられるため、佐藤を2番で使う選択肢も考えられる。そうなれば他球団にとっては脅威となるだろう。2番でも3番でもどちらでも結果を残している佐藤の、今後の打順にも注目したい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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