◇米国男子◇ザ・プレーヤーズ選手権 4日目(16日)◇TPCソーグラス ザ・プレーヤーズ・スタジアムコース(フロリダ州)◇7352yd(パー72)“第5のメジャー”史上初めて月曜日にプレーオフを持ち越すこととなったロリー・マキロイ(北アイ…

◇米国男子◇ザ・プレーヤーズ選手権 4日目(16日)◇TPCソーグラス ザ・プレーヤーズ・スタジアムコース(フロリダ州)◇7352yd(パー72)
“第5のメジャー”史上初めて月曜日にプレーオフを持ち越すこととなったロリー・マキロイ(北アイルランド)とJ.J.スポーンの反応は対照的だった。
4打差を追って出たマキロイには、勝ち切るチャンスがあった。いきなりバーディ→イーグルと派手に飛び出し、首位に並んでハーフターン。こぶしを握った11番(パー5)のバーディで単独トップに立つと、雷雲接近による4時間の中断を挟んで打った12番のウェッジショットを4mにつけ、フックラインのバーディパットがカップに引っかかるように決まった。
スポーンのボギーでリードは3打に。しかし、1Wで右の林に突っ込んだ14番でスコアを落とし、納得のショットをつなげた15番で2m弱のチャンスを生かせなかった。最もやさしい16番(パー5)もグリーン左から尾根越えのアプローチを寄せきれずにガックリ。バーディパットも外れ、「15番はいいパットを打った。左から右に行く(スライスする)ように見えたけど、そうはならなかった。16番も同じような感じで、(ラインを)読むのがちょっと大変だった。少し暗くなってきていたからね」と振り返った。
プレーオフに進んで燃えているのか、それとも勝てなかった失望があるのか――。「両方だね」と正直に言ったマキロイに対し、スポーンは「ラウンドを気持ちよく終えることができた」とポジティブな姿勢に終始した。

16番のバーディで再び並んでから、アイランドグリーンの17番(パー3)は段を上る難しいロングパットが残った。ファーストパットをしっかり寄せて切り抜けると、18番も右のパインストロー(松の枯れ葉)の上からのセカンドが抜群。左の池だけは絶対に避けなければならない状況で、スコッティ・シェフラーのようにスイングしながら右足を引いてフェードをかけ、グリーンを捉えた。9mのバーディパットがわずかに届かないフィニッシュを悔しがるそぶりもなかった。
ツアー勝利数は27勝と1勝。世界ランキングは2位と57位。キャリア初のプレーオフで、世界的なスーパースターとぶつかることになった。「今まではスポットライトを浴びたり、プレッシャーを感じたりすると、ミスすることを恐れていたと思う。でも、勝つことは難しいし、勝つためには何度も失敗しなければならない。それがキャリアを通して学んできたことで、今日はそれが報われた。みんな彼(マキロイ)が勝つことを期待していると思う。僕は自分が勝つことを期待している。それしか考えていないよ」。3日目に2サム同組でプレーした経験も生かす時だ。(フロリダ州ポンテベドラビーチ/亀山泰宏)