【明治安田J1リーグ】鹿島アントラーズ 1-1 浦和レッズ(3月16日/県立カシマサッカースタジアム)【映像】鈴木優磨の「ノールック超絶ヒールパス」 完全に浦和レッズ守備陣を翻弄した。鹿島アントラーズのFW鈴木優磨が、まさかのノールックヒー…

【明治安田J1リーグ】鹿島アントラーズ 1-1 浦和レッズ(3月16日/県立カシマサッカースタジアム)

【映像】鈴木優磨の「ノールック超絶ヒールパス」

 完全に浦和レッズ守備陣を翻弄した。鹿島アントラーズのFW鈴木優磨が、まさかのノールックヒールパスでプレアシスト。見事な妙技にファンも湧いた。

 J1リーグ6節で鹿島は、前半終了間際にMF松本泰志に先制点を奪われる苦しい展開を強いられる。後半は次々と攻撃的なカードを投入し、2トップの一角で先発していた鈴木もボランチまで下がるスクランブル体制となった。

 すると時計の針が89分を回ったあたりで、敵陣で鈴木が倒されてFKを獲得。MF船橋佑がインスイングのクロスを送り込むと、ボールがペナルティーエリア内でこぼれる。いち早く反応した鈴木だが、ゴールに対して背を向けた状態で、後方のDF濃野公人に落とすしか選択肢がないように思えた。実際、鈴木は濃野のほうをちらっと見た。

 しかし、実際の鈴木はまったく違いプレーをイメージしていた。ゴールに背を向けた状態のまま、左足ヒールのパスで左サイドに展開。これを受けたDF植田直通が右足ダイレクトでクロスを上げ、最後は中央のMF知念慶が頭で豪快に押し込んだのだ。

 植田のクロスと知念のヘディングももちろん素晴らしかったが、絶対的な違いになったのは間違いなく鈴木のノールックパス。解説の福田正博氏も「鈴木優磨のプレーが見事なんですよ。普通だったら後ろ(濃野)に落としてシュートを狙うと思うんですが、自分の身体と顔の向きと違う方向に出しましたよね。これによって浦和の選手たちは混乱したと思います」と絶賛した。

 この意外性溢れるパスにはSNS上のファンも衝撃を受けた模様。「天才だな」「トリッキーパスすげぇええ」「クレバーだったなあ」「ヤバすぎセンスありすぎ」「なに今の鈴木優磨うま!」「優磨しびれるプレーしやがるう」「優磨のあのバスが全てだ…」「なぜあそこで大外が見えるんだ」「みんな騙されてたもんな」「優磨のアイデアよ」など絶賛の声で溢れ返った。

 この90分の同点弾で試合は1-1でドロー決着。苦しんだ鹿島だったが、ホーム連続無敗記録が26試合(15勝11分)となりJリーグ新記録を更新することとなった。

(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)