日本ブラインドサッカー協会主催の「地域リーグ2024」西日本リーグ戦が2日、島根県浜田市のサン・ビレッジ浜田で行われた…
日本ブラインドサッカー協会主催の「地域リーグ2024」西日本リーグ戦が2日、島根県浜田市のサン・ビレッジ浜田で行われた。地元の「島根オロチビート浜田」は勝利をあげることはかなわなかったが、開催地チームとして大会運営は成功。メンバーたちは、昨年6月に急逝した前代表に「いい大会になった」と報告した。
ブラインドサッカーは、アイマスクをつけたフィールドプレーヤー4人と晴眼者または弱視者が務めるゴールキーパーの5人がピッチに立つ。相手ゴールの裏にもガイドと呼ばれる指示役を配置する。選手たちは、音が鳴るボールと仲間の声を頼りにゴールを狙う。
オロチビートを結成したのは、浜田市消防本部に勤めていた視覚障害者の拝上誠さん。昨年6月、がんのため49歳で亡くなった。リーグ戦は大都市圏で開催されることが多いが、拝上さんは「地元で競技を見てもらいたい」と島根県内での初開催を切望。開催地への選定は、競技の体験会や飲食ブースを運営する組織面を整えるのが条件で、拝上さんは準備に奔走した。
同協会専務理事の松崎英吾さんは「拝上さんは周りを動かす力がすごかった。頭を下げる姿をよく見た」と振り返る。
2日にあったリーグ戦は、浜田市、福岡市、北九州市を拠点とする3チーム総当たり。開会式で、岡田泰宏・浜田市教育長は「地元のことで恐縮だが、オロチビートを創設し競技に情熱を注ぎながら、志半ばで昨年逝去された拝上さんの熱い思いをみなさんの心にとどめていただければうれしい」と述べた。
大会には拝上さんの妻、娘さん、父親が応援に駆けつけた。オロチビートは随所で堅い守りを発揮。勝利には届かなかったが、拝上さんからチームの代表を託された岡健司さん(47)は試合後、メンバーらに声を掛けた。「拝上さんはみんなよくやってくれたと喜んでいる。試合に負けた時によく言っていた〝次がんばろう〟も忘れないでほしい」(高田純一)