◆バレーボール ▽大同生命SVリーグ男子 第19節第1日 サントリー 3(25―16、27―25、25―20)0 (15日、東京体育館) リーグ3位のサントリーが敵地で同4位の東京GBと対戦し、セットカウント3―0で下し、7連勝。今季27勝…
◆バレーボール ▽大同生命SVリーグ男子 第19節第1日 サントリー 3(25―16、27―25、25―20)0 (15日、東京体育館)
リーグ3位のサントリーが敵地で同4位の東京GBと対戦し、セットカウント3―0で下し、7連勝。今季27勝目(8敗)を挙げ、3位をキープした。一方の東京GBは17敗目(20勝)を喫し、5位に後退した。
サントリーでチーム2位の15得点を挙げた高橋藍は、試合後にMIP(Most Impressive Player)に選出。満員御礼の7001人の敵地の大観衆に向け、「自分たちの強みであるサーブから相手を崩して、ブロックで勝負できた。相手の強みである攻撃力を封じられたことが、今日の勝因につながっている。非常にいいバレーを出せたと思います」と笑顔で客席に手を振った。
好調ぶりを見せつけた。1―0の第2セット(S)の競り合い。グッと集中力が高まり、17―19から高い跳躍でバックアタックを決めると、25―25ではレフトからクロスに決め、接戦のセットを取り切った。第3S中盤ではデアルマス・アラインのトスに、藍は冷静に空いたスペースに軟打で決める。「最後にレフトの選手が引いたけど(相手)ブロックの見て、ブロックが3枚来る状況。自分の中ではハイセットでの決め方として持っている(技術)。相手のリベロが下がっているのが見えたので、あそこに落とすことを考えていました。手のひらに当てて、シュート回転(をかけた)」と納得の表情で振り返った。
続く場面では、フェイクセット(スパイクを打つふりをしてトス)を繰り出し、ライトのムセルスキーのスパイクにつなげた。「今日は気分でした」と隙のないバレーを実現できているからこその“スパイス”も加えた。23―19でも後衛の高い打点から鮮やかに決めた。バックアタックは7本中6本を決め、さらに“美技”もさく裂。チーム力にも手応えがあり「ノーマークの状況もあった。それはセッターの大宅(真樹)選手がトスワークでスパイカー陣が打ちやすい環境を作ってくれている」と感謝した。
サントリーは、レギュラーシーズン(RS)でともに30勝に到達した首位の大阪B、2位の名古屋に次ぐ3位につけ、チャンピオンシップ準決勝から臨める上位2チーム入りが第一目標だ。残り9試合。16日も同会場で東京GBと対戦する。主軸を担う藍は「全勝を目指してやって行くとともに、少しもったいないミスをしたので、そこを修正し、隙のないチームをつくっていく」と腕をまくった。