位置づけはプレシーズンマッチ。それでもリスペクトを持って臨む。カブスのクレイグ・カウンセル監督(54)は阪神戦(15日、東京ドーム)を翌日に控えた14日、都内で会見。「阪神タイガースさんのスカウティングをちょっとしている」と明かす。阪神の…

 位置づけはプレシーズンマッチ。それでもリスペクトを持って臨む。カブスのクレイグ・カウンセル監督(54)は阪神戦(15日、東京ドーム)を翌日に控えた14日、都内で会見。「阪神タイガースさんのスカウティングをちょっとしている」と明かす。阪神の練習中に東京ドーム入りした後は多数の選手とともにベンチ前に並び、一挙手一投足に目を光らせた。

 警戒すべきは“足”だ。5度の盗塁王に輝いている近本を中心に、21年の盗塁王・中野や、22年に11盗塁を記録した佐藤輝や小幡も脚力を持つ。「走力という面がやっぱり目についているし、走ることが好きだなという印象」と言う。「それはもちろん、われわれのピッチャーとキャッチャーにとってはチャレンジとなる」と続けた。

 前夜は今永、鈴木が主催したパーティーに参加。マグロの解体や、甲冑(かっちゅう)姿の人物による剣術などを通じて日本の文化に触れた。「われわれは大きな旅に出る。その旅が昨日始まったという面では非常に絆を感じられた1日だった」と言う。

 日本で言うところの決起集会を経て、阪神との戦いから始まる旅路。「まだ準備段階という試合ですけど、選手にとって、違うスタイルの野球とプレーすることは非常に勉強になること。違ったファンの前でプレーできることも非常に楽しみ」。猛虎を通じて日本の野球文化も吸収する。