今回のtotoはJ1第6節の10試合と、J2第5節の3試合が対象となっている。過去のデータや直近の様子などから、分析を進めてみよう。■驚きを禁じ得ない「王者」の未勝利 まだ第5節までを終えたに過ぎないが、まだ勝利を手にしていないチームがあ…
今回のtotoはJ1第6節の10試合と、J2第5節の3試合が対象となっている。過去のデータや直近の様子などから、分析を進めてみよう。
■驚きを禁じ得ない「王者」の未勝利
まだ第5節までを終えたに過ぎないが、まだ勝利を手にしていないチームがある。17位のヴィッセル神戸、18位の横浜F・マリノス、19位のアルビレックス新潟、最下位の名古屋グランパスである。
神戸は昨季王者であり、横浜FMは近年のJ1をリードしてきた存在だ。ともにACLEを戦うために消化試合数は1つ少ないが、未勝利という状況には驚きを禁じ得ない。
神戸は2位の湘南ベルマーレと対戦する。上位相手であり、今節も簡単な試合にはなりそうもない。
通算では、神戸が勝ち越しているが、13勝10分12敗と僅差である。直近5試合は神戸が4勝1分と分が良いが、1点差以内が3試合と接戦が多かった。
加えて、神戸の現状への疑念がある。前節を落とした後、ACLEを戦い、初戦を2-0でものにしながら、アウェイでの第2戦で逆転負けを喫したのだ。
武藤嘉紀の復帰など明るい材料もあるが、無敗を継続する湘南ベルマーレの実力も本物。過去どちらから見ても6勝6分6敗と引き分けの多い湘南のホームで、今回も勝点を分け合うことになるだろう。
横浜FMも苦悩が続く。近年は攻撃サッカーを標榜してきたが、現在の得点数は横浜FCの1得点にに続く2得点で、リーグワースト2位。無得点試合が3つあり、複数得点した試合は、まだない。
対戦するガンバ大阪は、ここまで3勝2敗。初戦の5失点のイメージが強いが、その後は守備の安定を取り戻している。
また、G大阪が無得点に終わったのは第3節だけ。しかも、複数得点の試合は2つある。
新監督の下でチームづくりに苦しむ横浜FMは、G大阪に勝点3を土産に持たせることになるだろう。
■今季5試合で「3試合」が引き分け
資金力のある名古屋が未勝利であることも、大きなサプライズだろう。最下位に位置することは、屈辱であるに違いない。
どうにも目立つのは、12という失点数だ。2ケタ到達は、J1で名古屋だけである。
得点力も5試合で5得点と、決して高くはない。だが、注目したいのが、開幕戦こそ完封負けを喫したものの、神戸と2点を取り合った第2節以降、毎試合得点していることである。
一方、今回対戦する東京ヴェルディは1勝こそ挙げているものの、わずか3得点と、やはり得点力に苦しんでいる。完封負けも3つある。
そんな両チームの状況を組み合わせれば、弾き出される答えは名古屋の勝利。リーグ戦6試合目で、ようやく一息つけることになりそうだ。
残る未勝利チームは新潟だ。残念ながら、こちらは今季初勝利はまたもお預けになりそうだ。
対戦するFC町田ゼルビアには、通算で6勝4分4敗と勝ち越している。初めてJ1で対戦した昨季も、1勝1分だった。だが、町田のホームでの対戦に目を転じると、1勝3分3敗と旗色が悪くなる。
トップチームでの指揮経験がない樹森大介監督の下、主力を引き抜かれながらも健闘していると言える。おそらく今節も奮闘するだろうが、今季5試合で3試合が引き分けという確率の高さもあり、ドローで勝点を分け合うことになると予想する。
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