◇米国男子◇ザ・プレーヤーズ選手権 初日(13日)◇TPCソーグラス ザ・プレーヤーズ・スタジアムコース(フロリダ州)◇7352yd(パー72)7バーディ、2ボギーの「67」で回り、首位と1打差の暫定4位につけて6年ぶりの大会2勝目へ好発…

バーディフィニッシュにつなげた18番のスーパーショット(Chris Condon/PGA TOUR via Getty Images)

◇米国男子◇ザ・プレーヤーズ選手権 初日(13日)◇TPCソーグラス ザ・プレーヤーズ・スタジアムコース(フロリダ州)◇7352yd(パー72)

7バーディ、2ボギーの「67」で回り、首位と1打差の暫定4位につけて6年ぶりの大会2勝目へ好発進したロリー・マキロイ(北アイルランド)。3Wのティショットを右に曲げた最終18番、パインストロー(松の枯れ葉)の上から5Iでスライスをかけた低弾道ショットを2m強につけたバーディフィニッシュがハイライトとなった。

本人も「グリーン手前まで持っていって、『4』で上がろうと思っていたからボーナスだった」と喜んだ18番では、開幕前にちょっとした騒動があった。11日(火)の練習ラウンドでティショットを左サイドに広がる池に入れたのだが、SNSで、ショット後に自分の後方にいたギャラリーに歩み寄り、スマートフォンを取り上げているように見える動画が拡散された。

ゴルフチャンネルなどによると、このギャラリーはスコッティ・シェフラージョーダン・スピースの後輩に当たるテキサス大のアマチュア、ルーク・ポッター。近隣のソーグラスCC開催の大会で大学初タイトルを獲得した翌日に「ザ・プレーヤーズ選手権」の練習ラウンドを訪れていた。

マキロイは首位で迎えた2011年の「マスターズ」最終日、10番でティショットを左の林に曲げてトリプルボギーを喫し、優勝争いから脱落。生涯グランドスラムへグリーンジャケットを残すのみとなっている35歳には苦い思い出だ。今回の練習日の18番では池に入れたショットを「まるで2011年のマスターズのようだ」などと揶揄したポッターの振る舞いに対し、スマートフォンを取り上げたという。

警備員に会場外へ連れ出されたポッターは、ゴルフチャンネルの取材に「謝罪します。このことを学びとして…とにかく謝罪するしかありません」とコメント。テキサス大のコーチも「ルークは、自分の口から出たことがこのような結果になるとは思ってもいなかった。テキサス大のプログラムにおいて、恥ずかしい瞬間です。私たちのプログラムは、ゲームに対する尊敬の上に成り立っている」と釈明した。スマートフォンは返却されたが、ポッターはマキロイ、そしてPGAツアーのジェイ・モナハン・コミッショナーに謝罪の手紙も送ったとしている。

初日のラウンド後のインタビューでこの件について質問されたマキロイは「聞いてほしくない」と笑顔でかわしていた。