【NASCAR】Shriners Children's 500(日本時間3月10日)【映像】ラスト2周で繰り広げられたデッドヒートの一部始終 アメリカの人気ナンバーワンレース、NASCAR(ナスカー)の第4戦「シュライナーズ・チルドレンズ5…

【NASCAR】Shriners Children's 500(日本時間3月10日)

【映像】ラスト2周で繰り広げられたデッドヒートの一部始終

 アメリカの人気ナンバーワンレース、NASCAR(ナスカー)の第4戦「シュライナーズ・チルドレンズ500」が開催され、トヨタのクリストファー・ベルが3連勝を挙げる快挙を成し遂げた。

 第4戦の開催地は、アリゾナ州エイボンデールのフェニックス・レースウェイ。トラック自体はそれほど大きくないが、“ドッグレッグ”と呼ばれるショートカットエリアが設置されているため、レース全体を見通した戦略がものをいう特殊なオーバルコースだ。

 何度か多重クラッシュも発生し、各マシンとも消耗した状態で終盤戦を迎える展開になると、残り40周を切ったあたりからは、20号車のクリストファー・ベルと11号車のデニー・ハムリンという同チームの2人がトップ争いを繰り広げていた。

 しかし残り9周になったところで、54号車がウォールにヒットしてしまい、イエローコーション(追い抜き禁止の低速走行タイム)が発生。各マシンの車間はグッと縮まり、「トップ10までの選手はチャンスあります。ここはドッグレッグと呼ばれる近道がありますから、リスタート後のターン1が勝負になってきます」と解説の古賀氏が語る。

 残り2周の時点でイエローが解除され、リスタートと同時に、ベルとハムリンの2台は我先にと集団を引っ張る。イン側を取ったベルが有利と思われたが、ストレートではハムリンが頭ひとつぶんリード。その後も細かな接触を繰り返しながら2台は争い続ける。

 いよいよファイナルラップ。ここでベルが、“ドッグレッグ”を使ってコースをショートカットする。ターン3からラストのターン4まで、両者横並びのサイド・バイ・サイドとなり、どちらも譲らない。

 デッドヒートの結末は、僅差でベルが勝利! 実況も3連勝を表す言葉「スリーピート!」と叫んだ。この劇的な勝利を目にした解説の古賀氏は、「すごいですよね。久しぶりですよ。3連勝したドライバーは。強い」と感慨深く語っている。

 視聴者からも、「ベルだあ」「すげえええええ」「つんよ」「まじかー」「すげぇ!!」「歴史刻んだな」など、25年間でわずか7人という偉業を成し遂げたベルに対し、称賛のコメントが並んだ。

(ABEMA『NASCAR Groove』/(C)NASCAR)