【UEFAヨーロッパリーグ】トッテナム 3-1 AZ(日本時間3月14日/トッテナム・ホットスパー・スタジアム)【映像】ソン・フンミン、毎熊晟矢を翻弄した「巧妙フェイク」 韓国代表のエースが、前半の伏線を回収した瞬間だった。トッテナムのFW…
【UEFAヨーロッパリーグ】トッテナム 3-1 AZ(日本時間3月14日/トッテナム・ホットスパー・スタジアム)
韓国代表のエースが、前半の伏線を回収した瞬間だった。トッテナムのFWソン・フンミンがペナルティーエリア左から中央へ切り返すと、カットインからのシュートと見せかけてラストパス。毎熊晟矢らAZ守備陣の逆を見事に突いてアシストを記録した。
日本時間3月14日のUEFAヨーロッパリーグ(EL)ラウンド16・2ndレグで、トッテナムはAZと対戦。左ウイングで先発したソン・フンミンは前半から対面する毎熊と激しい攻防を繰り広げ、迎えた後半開始早々の48分には決定的な違いを作り出した。
敵陣でボールを奪ったトッテナムは、カウンター攻撃を発動。アタッキングサード中央でボールを受けたMFジェームズ・マディソンが左サイドの高い位置にいるソン・フンミンへと展開する。
パスを受けた韓国代表FWは、縦への突破を匂わせつつ身体を中に向け、中央へと切り込む。対峙するAZの毎熊とカバーに入ったDFヴァウテル・フースは、前半でも見せられていたカットインからのシュートを警戒。それでもソン・フンミンは右足を振りかざすが、足を思い切り振り抜かずに、優しい横パスを送った。
毎熊とフースは完全に逆を突かれ、中央でフリーになったマディソンが冷静にゴールネットを揺らした。何度も繰り広げられたソン・フンミンと毎熊の日韓対決は、このシーンに限ればソン・フンミンの完勝だった。
解説の増嶋竜也氏は「やはりボックスの角でソン・フンミンが持つと、(警戒して)2人、3人が引きつけられる。前半から2度、3度とカットインからのシュートを見せたことで、フースのポジションをズラしました」とゴールシーンを分析。また、実況の藤田崇寛氏も「(毎熊とフースの)2人がシュートブロックに入ってしまいました」と、ソン・フンミンが持つ“引力”の強さを伝えた。
この巧妙なプレーには、SNS上でサッカーファンも興奮。「前半の仕掛けが効いた」「ソンよくパス選択した、マディソンのシュートは安定やな」「ソンよく見たね」「ソニーもナイス判断だった!」「ソンとマディソンまじでええよなぁ」「今のはソニーがナイスパスだわ 今日は積極的にシュート打ってたことでマディソンが空いた」「毎熊のサイドをソニーが制した」など、称賛するコメントが多数寄せられた。
試合は最終的には3-1でトッテナムが勝利を収め、2試合合計3-2に。韓国代表エースの知性と技術も光ったスパーズが逆転でEL準々決勝へと駒を進めた。
(ABEMA/WOWSPO/UEFAヨーロッパリーグ)