女子サッカーなでしこリーグ2部のFCふじざくら山梨の新シーズンがまもなく始まる。新たに5人の選手が加入し、田口友久氏(…

 女子サッカーなでしこリーグ2部のFCふじざくら山梨の新シーズンがまもなく始まる。新たに5人の選手が加入し、田口友久氏(32)が2022年以来となる監督に復帰した。新チームで、昨季あと一歩で逃した悲願の1部昇格を目指す。

 田口監督は2月27日の新体制の発表会で、入れ替え戦なしで1部昇格ができる2部優勝のために「(22試合で)14勝、勝ち点46、得点38、失点12以下」と具体的な数字を目標として示した。

 今季の展望として「なでしこ2部は実力が拮抗(きっこう)しており、現状維持では置いていかれる。シーズン中に成長しつづけられるチームになることが昇格への大事な要因になる」と述べた。

 新加入の5選手には「即戦力として獲得した。日常の練習の中で、速さ、強さ、うまさを伝え、チームの成長に貢献して欲しい」と強い期待を示した。

 新たに加入した選手のうち、DF加村ななみ選手(24)は23年シーズン途中に移籍した国内トップのWEリーグの新潟からの復帰となる。「快く送り出してくれた山梨への恩返しで、1部に上げるために戻ってきた。WEでの成長をチームに還元したい」と意気込む。

 唯一の大学新卒となるMF島村美風選手(22)は山梨学院大で全日本大学女子選手権(インカレ)の優勝を経験。同大から同学年のDF嶋田華、MF木許和心の両選手がWEリーガーになっており「2人に負けないよう、左足のロングシュートやスルーパスで3ゴール3アシストをめざす」と意欲を見せた。

 FCふじざくら山梨は、16日にアウェーでヴィアティン三重レディースと今季開幕戦を戦う。ホーム開幕戦は23日、富士山の銘水スタジアム(富士吉田市)でVONDS市原FCレディースと対戦する。(三宅範和)

■新たに加入した5選手

・GK島田有季帆(24)=スペランツァ大阪

・DF佐々木葵(24)=伊賀FCくノ一三重

・DF加村ななみ(24)=アルビレックス新潟レディース

・DF鈴木紋伽(22)=バニーズ群馬FCホワイトスター

・MF島村美風(22)=山梨学院大

 FCふじざくら山梨は今季からホーム戦の入場を有料化する。料金は、富士山の銘水スタジアムのメインフィールドで大人1人当日1300円(前売り1200円)など。

 菅百花主将(32)は、有料化について「プレッシャーもあるが、プラスの価値が生まれる」と話し、サポーターへの責任感がプレーの質を高めることにつながるとの考えを示した。

 入場無料だった昨季のホーム戦11試合の平均観客数は1270人、最多を記録したのはゴールデンウィーク中にJITリサイクルインクスタジアム(甲府市)で開催した試合の3225人だった。

 有料化する今季は、平均1500人、最多は富士山の高さにちなむ3776人を目標に掲げる。

 五十嵐雅彦ゼネラルマネジャー(GM)は、「(FCふじざくら山梨のことを)知らない人が圧倒的に多く、伸びしろしかない。当たり前のことをしていけば観客は増える。1500人は通過点に過ぎない」と自信を見せた。(三宅範和)